26年10月18日を持って、私も30になりました。
30になったからといって何が変わるわけではないのは拍子抜けでしたが、何事も変化は徐々に、そして確実に起きていくものなので、あと半年もすれば何かしらの変化を自覚することになるかもしれません。
まぁ、そりゃ生まれてから30年経っただけなんだからその一瞬で劇的に精神が変わる事なんかありませんよねw相変わらず自分は餓鬼で、音楽聴いていて、twitterして、飲んでetc何も変わりませんw
そんな誕生日に二つのイベントへ行ってきました。
一つが六角橋商店街の商店街プロレス。

横浜三大商店街の一つ、六角橋商店街で行われているイベント、ヤミ市の100回目記念で商店街プロレスが無料で観れたんです。
プロレス自体見るのは初めてだったのですが、笑いを混ぜながら、技を受け、根性で返す。単なる格闘技というよりも鍛え上げた体を駆使した人間ドラマが展開しているんだなと、なかなか面白かったです。客が声かけて展開が変わったりとか、小奇麗でないのがまた味がありました。
そこから歌舞伎町へ向かい、訪れたのが桃岩荘東京大会。

昨年泊まった"日本三大馬鹿ユースホステル"ともいわれる礼文島のYH、桃岩荘の打ち上げ。
こちらも、新宿という移民の街に日本各地から集った旅人たちが酒で盛り上がり、最初は「お!島で観た時はみな土っぽかったのにやっぱ都会で暮らしている時は洒落てんだな、結構可愛い子もいるし」と思っていたのですが、最後の合唱の時は、弩直球の昔の青春ドラマの様な土臭い純粋な熱があって、「あぁ、この場が今現在、東京で一番フォークな場かもしれない」と思いました。
そんな誕生日を過ごして、家帰ってきてソファーで寝て今に至るのですが、家でメディアに触れてると日本は随分垢抜けたというか、体臭がデオドラントされてきているんだなぁみたいに思っていたところに、こういうカッコ悪いんだけど人間としてのまっすぐな熱さのある、さっきの言葉を使えば体臭のあるイベントを三十路の初日に体験したのはなかなか感銘を受けました。
それらを経験して思ったのは、真面目に熱をもってまっすぐ進んでいくのは、それはそれで魅力的だとは思うし、そういった人間臭いことが出来ない奴はやっぱり駄目なんだろう、かっこわるいんだろうと思うんだけれども、今の自分の志向としては、その上でやっぱり、今現在の自分にとっての新しさや、動と静を切り替えられる
男としての格好よさみたいなものを積み重ねるための何かをしたいかな、なんて思いました。
でもそんな事は些事なのでしょう。
そんな些末なことも考えられない位、カッコつけるとかカッコ悪いとか、美意識も何もすべて飲みこむくらいのエネルギーを注力できる何かを見つけられれば、自然と立ち振る舞いも見事になっていくように励んでいけるのではないかな。そしてそれは自分にとっては音楽と旅なのだろう、なんて思います。
この年になって音楽の趣味で変わったのは、レゲエを聴けるようになったこと(というか聴けるレゲエが出てきたこと)です。
Chronixxっていうラスタシンガーなんですが、いいですよ。自分はこれまでレゲエ聞いてもあまりピンと来なかったのですが、これは大分現代的なクールなセンスの音で、聴けます。
Chronixx - Dread & Terrible(Full Album)
それで渋谷タワレコのレゲエ・ダブコーナー見ていた処、更にヤバいバンドを発見してしまいました。日本のバンド、それも盛岡のバンドです。
"momonjah meets Ras Dasher" 『Mann Got Dubber』
このモモンジャ・ミーツ・ラス・ダッシャーというバンド。深いダブの音像はスピリチュアル・ジャズにも通じるスペイシーさがあって、脳の芯に響く、今自分の中で一番ホットなバンドです。何しろ盛岡というのが嬉しい(笑)地方から出てくる怪物じみたバンドっていますよね。
このバンドの様な、人間の匂いと宇宙の深さ・高さを止揚したような風合いをもった大人になれるよう、少なくともいう事が萎まないような人間であり続けたいなぁ、これからのディケイドも。やっぱり自分には音楽が人生の指針になる様です(笑