ガブリエル・オロスコ展-内なる複数のサイクルに行ってきました。
一番目を引いたのがこのシトロエン。てっきり写真を加工したものだと思ってたら実物で出てきて、存在感有りました。鳥山明だったらこの後部にロケットエンジン付けたジェットカーをデザインしそうだななんて思いながら見てました。
このクルマの展示の前は写真作品だったのですが、日常の+αな光景を切り取ったような作風は以前ポパイで紹介されたポートランドの風景的というか、もっと言ってしまうとインスタグラムの面白ユーザー的オサレ感で、まぁいいんだけど今となっては陳腐化しつつある表現だなと想いながら見ていました。逆に言えば90年代にこのセンスだったのは物凄いです。メキシコという国に対するイメージも、少し現代的に修正されました。
これが例えば
印象派の画家の絵が現代の写メのスナップショットっぽかったりすると「おぉ!すげー!」となるのですが、表現媒体が同じだと20年先取りしてるのに陳腐化だと思ってしまうのは不思議です。寧ろ最近だとスマホアプリで撮った写真を
絵画っぽくとか
漫画っぽくできる奴があるそうで、絵が自動化される時代に10年代はあるのかもしれません。そう言った点では
蜷川実花のカメラアプリなんかは自身を自動化/プラットフォーム化するという意味で、今っぽい取り組みの一つなのだなぁと思います。分野は違いますが、NIKE+とかの自分で色の組み合わせを設定できる仕掛けにも似てますよね。CGM的な感じは。
クルマの後の円を使ったコンポジション作品、特にそれのヴァリエーションは面白かったです。特にスポーツ写真に変化をつけたのが。スポーツ繋がりなのか置いてあったピンポン台も実際に遊べて良かったです◎
まぁただこれで1100円というのはちょっと高いかな。もう一作品目玉が欲しかった。MOMATに行くなら
山口小夜子展の方がお薦めな気がします。私もまだそちらは行っていないので、また清澄白河へ訪れる予定です。
あと、ガラガラだという記事が出ていたブルーボトルコーヒー、
並んでましたよ。ただ、近くのジェラート屋の方が行列できてたかな。