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第十五回酒と小皿と音楽婚礼 Slowdive - Souvlaki & BrewDog PUNK IPA

Slowdive - Souvlaki (Full Album) 1993

みなさんは、新しい音楽を紹介された時にすぐのめり込むほど感応が速いタイプですか?
自分はあまりそうではなくて、大抵相手をなめているというか、"それほどでもないだろうな、自分の中で鮮烈に好きにはならないだろうな"なんて思ってしまいます。

勿論例外があって、ライヴで超絶に好い体験をした場合は一気に好きになります。このあいだのUnitなんかはモロにそういう感じでした。まぁこれはレアケースです。

それではどうやって好きになっていくかと言えば、何回も触れるうちに自分で発見していくしかないんですよね。

このSlowdiveなんかもそういうタイプでした。私は90年代は邦楽ロックばかり聴いていたので、Lovelessも後追い、シューゲイザーを聴く耳が出来てきたのは大学を出てからかもしれません。それほどこのジャンルを聴きこんできたわけではありませんでした。

最初はLovelessを"何か伝説らしい。POPが凄い褒めてるから来てみるか"→"うーん、ぐわぐわいってるけど、よーわからん"位でしたwだんだんそのぐわぐわいってるのが"きれいなノイズ"って感じがしてきて、シューゲイザーのキラキラした感覚に嵌っていくのですが、主に聴くのはマイブラのラヴレスwそんな広げるわけでもありませんでした。

Slowdiveは昨年のFujiに出たことで知りました。なんか中堅レジェンドが出るらしい、と。仲の良い女の子がみたいとか言っていて、"あの時代を洋楽聴いて過ごしてきた人には堪らない音なんだな"ってその時は思いましたね。でもその時はあまり聞かなかったw

それで今年のFujiにRIDEが出ることが決定して、シューゲイザーのバンド全体に興味が出てきたのですが、CoachelaでRIDEの中継を見て,"あっれーイマイチかもしれんw"と。まぁこの分野、音が良くないと魅力半減でしょうから、Youtube中継だとそもそもアレですけれどね。

ただ、ここ3年位かけて広義のノイズミュージックに興味関心と好意を抱いて、音源をDigったり情報を漁ったり、現場へ出かけたりするうちにシューゲイズ耳も出来てきたのか、背伸びせずにいいなぁって思えるようになってきたのです。

そこへYoutubeがお薦めしてきたのがこの盤。ここで漸くSlowdiveがお気に入りバンドになりました。何度も接触していくうちにアイスブレイクして、馴染んでいく感じというか。外からの押しがあった上で、最後は自分で好きになるという感じというか。宣伝も大事だし、最後は"引き"も大事だなぁと。自分が人に音楽を薦める上でも色々と役に立ちそうな体験でした。

『スブラキ』ってギリシャの焼き鳥みたいな料理ですよね。シューゲイザーにも色々な音があるとは思いますが、特にこの盤はキラキラしている過ぎ去った青春感というか、思い出の中にだけ存在している海辺の輝きというか、美しく、麗しいシューゲイザーアルバムですね。いいなぁ、あの子、中高の頃にこんなアルバム聴いてたのかなぁ、かっけえなぁ、なんて思いながら私も気持ちだけは青春に立ち返りましたw

第十五回酒と小皿と音楽婚礼 Slowdive - Souvlaki & BrewDog PUNK IPA_c0002171_2132546.jpgしかし今は20を遥か昔に越えてるからアルコールが飲めるんだなぁ、これがwスブラキを肴にぐびっていたのがこのBREWDOG PUNK IPA.ナチュラルローソンに売っていたのですが、これが美味い!苦いんですけど重くなくて、爽やかに苦みが心地よく刺激してくれるのがシューゲイザーっぽい輝きを呉れますw

サイトをみたら
パンクIPAは、創業者ジェームズ・ワットが世界一のIPA(インディアンペールエール)を目指し、採算を度外視してつくり出した至高のIPAです。スタンダードアイテムながら、大量のホップを贅沢に使い、手間を惜しまず ドライホッピング を行い、ホップのアロマを最大限に引き出しています。
グラスに注ぐと透明感のあるクリアなゴールデンカラー。香りはしっかりとした上質な麦芽、トロピカルフルーツ、そして何よりも ブリュードッグらしいグレープフルーツ香 が、 大量のホップ とともに現れます。まさにホップの魔術師!飲み口の最初の印象は、香りの印象をそのまま引き継ぐ 南国フルーツと優雅な麦芽由来の甘さ、うっとりするビターグレープフルーツ 様の踊るホップ!ドライホッピングによる終わりの無い素晴らしい余韻へとつながります。
辛口ビアマニアの評価サイト “ratebeer.com” では、 98点 という高得点を獲得しております。
とのこと。なるほどなぁ、確かに美味かった。今は舌に残る苦味を楽しみながら、きらきらしたギターの歪を愉しんでます。いい夜だ、こういうのを最高な月曜っていうかもしれませんね。
by wavesll | 2015-05-25 21:39 | La Musique Mariage | Comments(0)
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