新宿三井ビルディングで開催された第40回記念 芸能山城組ケチャまつりに行ってきました。
15時前位に現地に着いたら丁度15時からジェゴグ演奏開始とのこと。

このジェゴグ、竹でできたガムランのような楽器としてバリ島好きの間では知られてますし、一般的には『AKIRAのアレ』というと通じるでしょうか。
いきなりKANEDAやってくれました!(
動画tweet1、
動画tweet2)そして次があの
高速道路のチェイスシーンの曲!嬉しかったなー^^
このチャカポコした音、たまりませんね。バリのビンタンビールがすすみましたw
演奏と演奏の幕間には、ジェゴグを叩けるレッスン時間もあったりしてとても貴重な体験が出来ました。子供もおじさんも楽しそうでした◎ちっちゃいのはムディル、でかいのがジェゴグというらしいですね。
さて、小休止を挟んで16時から始まったのはブルガリアの女声合唱。

これがレベルが高かった。自分はブルガリアンヴォイスのCDなんかもかなり好きで幾つも聴いているのですが、ほんとあの感覚が生でなっていて心動かされました。(
動画tweet1、
動画tweet2)
何より驚かされたのが、山城組のメンバーは全員アマチュアだという事。このケチャ祭りでもメンバーボシュが行われていたのですが、性別年齢不問ながらプロとして演奏・舞踊をしているひとはNGとのことでした。はー、凄いな、みんな昼の仕事を持ってるんですね。かなりレベル高い社会人サークルなんだなぁ、山城組は。
その後に歌われたサカルトベロ(旧グルジア)の男性合唱も素晴らしい出来でした。これは新発見だったなー。雄々しいブルガリアンヴォイスといった感じで、黒海周辺の野性味のある合唱はほんと刺激的でした。

さて、17時からの回、18時からの回はいよいよガムラン!尻上がりに好くなってくなーケチャ祭り!
生でガムランを聴くのは3回目くらいなのですが、こうしてじっくり腰を据えて聴いたのは初めてかも。ライヴで味わうと、それぞれの音がどこから鳴っているかがよくわかり、カオスが整然とならされている事実に驚かされました。ウジャン・マス、レゴン・ラッサムと知っている曲が続く中、
第一部の最後にやったタルナジャヤがまた良かったです。


18時からの回は最初は一番前に大きなガムランが置かれ、とろりとしたサウンドを響かせてくれました。
また踊り子まで出てきたのにはびっくり。神や悪魔を演じる彼女たち、どっかベビメタのゆいもあを想起してしまいましたw



そしていよいよケチャ!


ケチャをまともにみるのは初めてだったのですが、ラーマーヤナを基にした歌唱劇祭なんですね。チャ!というのは猿の鳴き声で、彼らは猿に扮しているのですね。ラーマ王子が魔王ラーバナに攫われたシータ姫を救う上で、猿がラーマの味方になりますものね、ラーマーヤナでは。結構歌唱パートなんかもあったりしてケチャのイメージが更新されました。
今回は日本語の語りによる物語解説もあって、劇がよく理解できました。
ラーマ、シータ、ラーマの弟、黄金の鹿、ラーバナ、ラーバナの妹、ラーバナの息子、ハヌマーン、ガルーダ、猿の王と矢継ぎ早に登場して舞っていく。すーごい楽しかったです。





最終決戦のところで終劇で、勝敗は描かれないのですね。まぁラーマーヤナではラーマが勝つのですが。
初めて来たケチャ祭り、もう40回目らしいです。ずっとこの場所でやってるとの事でした。今日は金曜までの熱地獄からすると過ごしやすかったのもありますが、ちょうどビルの陰に広場がなっていて、いい場所だなぁと思いました。とてもいい時間を過ごせてよかった。
これで色々な音楽へ広げていくのもいいですよね!
ガムランなら
最近出たティルタ・サリの新作もものすごく良かったし、
ブルガリアンヴォイスもJVCのシリーズがお薦めです。自分もサカルトベロの合唱、Digって行きたいなと思いました。いい週末でした★