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モネ展@東京都美術館 『印象、日の出』の輝きに王道の良さを想

東京都美術館で開催中のモネ展に行ってきました。
モネ展@東京都美術館 『印象、日の出』の輝きに王道の良さを想_c0002171_1550532.jpg

展覧会公式サイトで表示されるように、物凄い作品ばかり。

この間のぶらぶら美術博物館で、ジヴェルニーで晩年に描かれた、まるでゴッホやポロックかのような燃える様なばらや睡蓮、太鼓橋の絵画たちに惹かれていったのですが、会場は大混雑。『印象、日の出』の展示が今日で最終日だったのです。

そして、一番鮮やかに感想させられたのは『印象、日の出』でした。
映像や印刷とはまるで質が違う、太陽の赤光。蛍光塗料なの!?と想うような輝き。こんなに朝焼けを美しく描き出した絵は初めてでした。

久しぶりに物凄い混雑した美術展に来たのですが、本当に作品が凄くて、大満足。
2Fの部屋に飾られた前述の晩年のジヴェルニーの画も全て圧巻でしたが、1Fの『印象、日の出』、『ヨット、夕暮れの効果』、そしてパノラマに白い背景に引かれた筆さばきで魅せる『睡蓮』もとてもよかったし、B1入口階の『トゥルーヴィルの海辺にて』、『海辺のカミーユ』、『鉄道橋、アルアントゥイユ』、『ポリーの肖像』も好きでした。モネ自身のコレクションしたアートの中ではロダンの彫刻、『牧神とニンフ』が好きでした。

最近、現代美術を良く見ていたり、仏像に嵌っていたり、いわゆるアートの入門、印象派にそこまで食指が動かなかったのですが、誘われて行って大正解。もっと言えばジヴェルニーの現代アート的な風景画より、『印象、日の出』という大メジャーな作品が自分の中でも一番良かったことは、いい気付きをもたらしてくれそうでした。

色々見たり、自分の認識範囲を広げるために稀少なものを探り続けるのもとてもエキサイティングだけれども、王道ど真ん中をその拡張された知覚状態で見ると心がもっと沸立つのかもしれません。王道や、メジャーをもっとみていきたい。或いは日本では王道とされていないけれども、ある国・地域では弩メジャーなものを更にみていきたくなりました。

そしてこれを書いている現在時刻は16:09。『印象、日の出』は今日まですが、東京都美術館、17:00まで入場できるそう。弩御薦めです!

追記
私事ですが、本日で齢が31になりました。今改めてやりたいことは、王道に通じるかもしれません。というか、自分の中で本当に情熱を持ってやりたいことをど真ん中ストレートに投げ込めば、コントロールのなさや私自身の偏りで自然とボールが散るのではと思うのです。変に"ヤバいことをやってやろう"、"変化球を投げてやろう"とするより、唯一心に剛速球を目指して球を放つことに、31の1年は挑戦してみたいですね。
by wavesll | 2015-10-18 16:09 | 展覧会 | Comments(0)
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