この週末、金沢に行ってきました。
![]() 朝羽田を出て、小松空港からバスで40分ほどで金沢駅西口着。駅には有名なオブジェの他、噴水で創られたデジタル時計なんかもありました。 ![]() ![]() 「金沢に来るなら春か夏か秋か冬がいいと思います」か。考えてみれば友達の結婚式で来たのも秋だったなぁ。確か、ハロウィンの仮装してた小悪魔が闊歩してたの覚えてる。 ![]() バス1日500円フリーパスで兼六園へ。焼き稲荷が美味かった。 兼六園は入るなり観光客の多さに半ば閉口してしまったけれど、雪吊りや、殿様のリアルサイズ盆栽の様な見事な松を観たり、奥へ行くと静かな空間があったりとなかなか楽しめました。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 早々に兼六園を出て、今回の目的の一つ、石川県立美術館へ。 石川県立美術館に来た目的がこれ。野々村仁清による国宝、色絵雉香炉 色絵雌雉香炉と共に展示されていた。これが焼き物とは。ちょっと首をひょいと傾けていて可愛かった。 ![]() 色絵雉香炉の他、蒔絵梅鉢紋女儀御輿という、加賀の姫様が嫁ぎに行くときに使った蒔絵御輿も必見。その他良かったの挙げてきます。 吸い込まれるような碧の“青手桜花散文平鉢 古九谷”、刃紋が美しい“瑞龍院為御寄進依仰奉作之賀州住藤原長次”、平目が可愛い“三谷吾一 双魚飾皿”、藤田嗣治 仔猫、柴田是真 蒔絵蕗に小鳥図額、三代上出喜山 金襴手更紗小紋食籠etcetc、石川県立美術館のサイトでヴァーチャル展示もしているみたいなので、お時間あるかたは検索されてぼーっと眺めてみてください^^ そして同時開催していた日本伝統工芸展もめっちゃくちゃ良かった! ![]() さて、石川県美を後にしふらっと散策。 県美のすぐそばの赤煉瓦の公園で子どもたちが遊んでいました。兼六園の横の道でも部活っぽいランニングが行われていて、金沢のこういう観光地以外の生活の地としての姿がみれるとこ、ハオですね。 ![]() 県美脇の滝が流れる階段を抜けると、金沢の家屋敷群が。絵になる街ですね。 ![]() ![]() ![]() ![]() 歩いていると金沢21世紀美術館に着きました。フリーゾーンの「樫尾聡美 生命の内側にひそむもの」とか、宇宙の電波をオルゴールに落とし込んだ作品を観る。 ![]() ![]() ![]() 21世紀美術館内のカフェにて少し遅い昼食。ランチブッフェの皿がパレットなのが面白い。朝早い便だったので、バナナ一本で出てきたんで一心不乱に喰ってたので気付かなかったけれど、ふと見渡せばカップルか女性二人組ばかり。。。俺のおひとり様レヴェル、無駄にあがってんなw一種孤独のグルメりました。 ![]() 1800円コースのパスタはso soだったので、2100円コースの近江町市場の魚か能登豚のランチにすればよかった。まぁたらふく食べれましたw お決まりのレアンドロのプール ![]() ![]() ![]() ![]() そして本荘の展示が良かった!以前来たときは"いうほど面白くないなー"という印象だったのですが、あれから現代美術を観るようになったからか、或いは今回の展示が私の好みにあっていたからか、どちらの展示も物凄く面白かったです。特にアフリカのエル・アナスイによる酒瓶の蓋のタペストリー、“パースペクティヴ”は圧巻でした。他にはスサンタ・マンダルの不穏に蠢くずた袋や、できやよいや藤浩志、イ・ブルの作品が良かったですね。基本的に撮影はNGだったのですが、「初音ミク」に遺伝子と細胞を与えた"Ghost in the Cell:細胞の中の幽霊"は写真が撮れました。期待してなかった分21世紀美の面白さは予想外の嬉しさでした。 ![]() ![]() 21世紀美を出て、金箔ソフトを食べながら街を散策。金箔ソフト、金沢のそこらじゅうで見かけましたが、当然ながら金箔には味が無く、舌触りを愉しむ、或いは土産話用という感じでした。まんまと食いついて呟きましたw百万石通りは紅葉が美しい。今金沢は紅葉が最盛期だったかもしれません。 ![]() ![]() 金沢の中心といったら香林坊。石川で48グループやるならKRB48ですね、KGBぽいけど ![]() メインストリートを歩いていると、おっと想わされた建物があるなと思ったら、尾山神社という處でした。七五三のお子さんがいました。 ![]() ![]() ![]() 結局近江町市場まで歩いてしまいました。21世紀美から小一時間。バスの1日乗車券買った意味がないじゃないかwでもあの券のおかげで21世紀美は200円引きだったし、2回バスに乗れば元は取れるかも。 ![]() ![]() 近江町市場の奥の金沢おでんが気になるなと覗いたら、白人の女の子がメニューがわからないと言っていて、店のおやじさんが悪戦苦闘してたので首を突っ込みました。といっても大根はラディシュだよとか、蛸はオクトパスだよレベルですが。自分ではバイ貝のおでんを注文。これが美味かった! ![]() チャオまたねしてこの旅最大の目的へ。 金沢市文化ホールで行われるカンパニー マリー・シュイナールのダンスを観に来たのです。 ![]() ![]() これがね、、、本当にとてつもない体験でした。KAAT公演のPR動画があるので、ご覧ください。 主目的だった『春の祭典』、闇の中で踊り子の手足の残像がストラヴィンスキーの音楽を顕していく。優美で流麗な残像、残像になるぎりぎりの速度を錬達しているのではと想わせます。踊り子は上半身裸体だが、エロくない、異界の人物たちの様。眼を釘付けで祝祭が続けられる。 一つ一つの動作、音の顕在、波、舞。そこに全身に角をつけた人物が現れる。何かの精か。草花の精かもしれない。熟していくうちに角が開いていく草花の精。ダンサー達は(マッドマックスのウォーボーイの様な風合いを見せながら)春の小鳥の愛の口付けを顕す。性愛が春に巻き起こる。 踊り手たちが真にマジカルな存在になっていると感じた。魔法がかかった、とてつもない舞台でした。漫画『昴』以来、ダンスの魔力を我が身で浴びたいと数回見たダンス、そのなかでも来往舎でみた空間が歪むダンス、去年のシルヴィ・ギエムのボレロは別格でしたが今回のマリー・シュイナール『春の祭典』は越えるかも。私がストラヴィンスキー好きなこともあるけれど。それくらい印象的でした。 2本目の『アンリ・ミショーのムーヴマン』はスクリーンに映される象形文字?に似たダンスをしていく演目。コバケンの舞台や、モジモジ君など日本のTVでの笑いを想起。しかし途中で生命の放溢の独白と、それを笑い飛ばすかのようなダンスの躍動が入る。これくらい明るいほうが緊張感バリバリの『春の祭典』をほぐしてくれていいなぁと思っていたら、最後ストロボ連射で踊り舞うくだりでまた圧倒された。これが動画なら普通だったかもしれないが、目の前で起きていることだとは信じられない魔術がありました。 アフタートークではマリーさんが松の枝ぶりにアートを見出す日本の藝術精神を褒めてくださったり、石や木や生命は全て自らを表現する可能性をもって存在しているという考えを述べられたりしていました。また翌日21世紀美術館で行われるソロ・ダンスではその場にいる人の願い事を聞いて、その障害となるものを消していく踊りを三時間創り続けるそう。マリーさんは体調が芳しくなく、途中でカンパニーの方と交代されるかもしれないそうでしたが、みたかった。(自分は午前の便で帰るので) こちらに海外でのIN MUSEUMの動画があるのですが、神聖な感覚のあるトポスを創りだしてますね。心の交感が起きている感じ。 さて、この日の夜は近江町市場の2階にて食べました。今回マリー・シュイナールの金沢公演を教えてもらったtwitterのフォロワーの女性とホールで待ち合わせ、近江町市場へ向かったはいいのですが結構品切れで店が閉まっていて、漸く入った居酒屋で、地酒とか、蟹グラタンとか、烏賊ワタとか摘まみながらお互いのその日の観てきたものを語り合いました。その子は富山に行っていたらしく、向こうは金沢より空いていて良かったようです。鈴木大拙館という哲学者の思想を体現した建築の話を聴き、今度金沢に来たときは是非行きたいなと想いました。愉しい呑みでした。 そして泊りは片町の漫喫でw初めて漫喫でシャワッたけれど、500円でシャワれてバスタオルも借りれました。まぁ寝れなかったけれど、総額2800で満喫できたし、何より泊まるとこがあったしで良かったです。何しろ現地で初めて漫喫の場所を調べてたんで、危うく宿無しになるところでしたw 翌朝。6:30に漫喫をでると小雨。ただ金沢マラソンが近いからなのか、ランナーがかなり大量に走ってました。 ![]() 近江町市場へ歩くと、まだ開店準備中っぽかった。8:00までぶらぶらし、まだほとんど開いてなかったけれど営業してた塩辛屋でイカの柚子塩辛と甘海老の塩辛を購入。前回来た時も買ったんだけどこれが美味いんだ◎ 空港行きのバスへ乗るため駅へ歩きます。 中々面白い街角アート ![]() メインの道に小川を流したり、やっぱりいいなぁ金沢 ![]() 駅着。さて、1時間以上時間あるけど、何しようかw? ![]() 結局酒飲んでましたw駅ビルの酒屋さんで試飲自販機で飲んだり、農口を買ったり、金沢百万石ビールのペールエールを飲んだりw朝から酒、気持ちええwおかげで空港行きバスに行列ができてたの気付くのが遅くて二号車に乗りました。でも乗れてよかった。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
by wavesll
| 2015-11-09 22:32
| 旅
|
Comments(0)
|
ブログパーツ
カテゴリ
最新の記事
以前の記事
2025年 03月 2025年 02月 2025年 01月 2024年 12月 2024年 11月 2024年 10月 2024年 09月 2024年 08月 2024年 07月 2024年 06月 2024年 05月 2024年 04月 2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 2022年 08月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 05月 2022年 04月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 02月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 タグ
記事ランキング
最新のコメント
最新のトラックバック
link
世界のあいさつ
世界経済のネタ帳 The Global Jukebox everything is gone 第三の波平ブログ LL (枇杷) aktkta 「あき地」 ぁゃιぃ(*゚ー゚)NEWS 2nd Antenna SHUMAMB_CLTR 海外の反応アンテナ ヤクテナ 阿木 譲 a perfect day 黒夜行 耳の枠はずし Pirate Radio スーパーリスナーズクラブ togetter dezire_photo & art BOX 琥珀色の戯言 はれぞう bohemian rhapsody in blue 極東BLOG 終風日報 道草 金子勝ブログ とうきょう砂漠のアレクサンドリア iGot ドM 冬眠 アッチャー・インディア HITSPAPER まなめはうす RinRin王国 あなたのノイズ、わたしのミュージック。 酔拳の王 だんげの方 Kain@はてな miyearnZZ Labo Nest of innocence 小生にうず 曲名探偵団 AbemaTV UNI(うに) FNMNL Tenderhood. 反言子 ugNews.net JUN THE CULTURE おもトピ Hiro Iro 小太郎ぶろぐ みずほN◇MIZUHO(N) 面白法人カヤック コロコロザイーガ学園 NOT WILD STYLE TATAKIDAI 「ニーツオルグ」保管ページ わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる ゴルゴ31 !DESIGN, iDESIGN ヤマカム 小さい研究所 BLACK徒然草 できそこないβ版 チェコ好きの日記 404 Blog Not Found SHE Ye, Ye Records LOS APSON? EL SUR RECORDS Art into Life Meditations more records 240雑記 Hagex-day.info amass TRiCK FiSH blog さて次の企画は ねたたま 神魔精妖名辞典 朝目新聞 虚構新聞社 荻上チキ Session22 メディア・パブ ポリタス 天漢日乗 暗いニュースリンク 溜池通信 純喫茶アカザル(ほぼ音楽喫茶) とっぴんぱらりのぷう Plogect::Logistica 先見日記 SYNODOS 週刊ソラミミスト nardo 山田ズーニーの「おとなの進路教室。」 RaziChord / Nakayubi / Nine-Hz ゾウィの音響徒然日記 音のソノリティ Musica Terra 日本の古本屋 adabana 林揚羽 俗窓 カフェー こむぎ はてブニュース 東外大言語モジュール Y.D from夢中夢 やくしまるえつことdvd 時計ちっく Font In Use ガチャガチャブログ retrievr Neave Interactive Mediachain Attribution Engine Ostagram ディープネットワークを用いた白黒写真の自動色付け Radio Garden 最終防衛ライン3 ※コメント・トラバ大歓迎。 ※このサイトで使用している記事・画像は営利目的ではありません。リンクなど、問題があればコメント(非公開でもかまいません)を下さい。対応します。このサイトの内容を使用して発生した損害等に関して、直接的間接的あるいは損害の程度によらず、管理人は一切の責任を負いません。 鴎庵はリンクフリーです。はずすのもご自由にどうぞ。 ライフログ
|
ファン申請 |
||