Milton Banana - O Ritmo e o Som da Bossa Nova
今年は秋らしい気候が長く続いたなぁなんて思います。ここ数年、いつまでも暑くて、秋という季節ごと釣瓶落としで冬へ突入するような心持でしたが、この9、10、そして11月は秋の妙味な平衡を保った日々が続きましたね。
とは言え、世の中的にはハロウィーンも終わるとXmasへ。冬限定のビールが売り出されてたり、
個人的にはこの連載でも取り上げた生姜チャイが売り出されていたのを見て、"そうかぁ、そろそろ冬かぁ"なんて思いました。今年はエル・ニーニョで、太平洋側は雪が降ることもあるかもしれないようです。
季節はじっくりと、しかし確実に移り行きますが、まだ秋空の心地よさに揺蕩っていたい名残惜しさも込めて、今宵紹介する音楽はボサノヴァの生まれ出時に活躍したミルトン・バナナの初のリーダー作です。
こうして聴くサウンドは、特にミルトンのドラムの小気味好さなんか、ビートミュージックのクリック音かのよう。サンバからボサノヴァへ羽化するブラジル音楽の溌剌とした、しかし大人な美しさが嬉しい円盤となっています。

ミルトンの音楽に合わせるは、ハワイ帰りの弟から土産で飲んでいるコナ・コーヒー。じっくり蒸らして淹れると何とも言えない甘い香りが馨しい逸品です。甘い残り香を楽しみながら、日々解けていく秋空の馨りを愉しんで行きたいなぁ。
冬、そして気が早いですが、徐々に2016年が見え隠れし始めましたね。例年、年が明けても1、2ヵ月は前年気分の自分ですが(なので日本も旧正月制度を導入したらいいんじゃないかと思うのですがw)今年は色々あったから、きっちり年を明かせるように日々を丁寧に生きていきたいなぁなんてミルトンの刻むビートを聴きながら想いました。