芸工大生の卒業制作「書き時計」、ネットで話題に(山形新聞社)
上野・東京都美術館に
東北芸術工科大学卒業・修了展をみにきました。
お目当てはこの"plock"と名付けられた木造の"書き時計"、写真撮影はこの時計だけNGだったのですが、一時間に一回15分のデモンストレーションがあり、制作者の鈴木完吾さん自らが解説をしてくれました。
407ものパーツは糸鋸で切り出して作られたこのplock、時計部分と描写部分でできており、下についている重りで動いているそうです。一分ごとに描写部分のロックが外れ、木製の部品をすべるように描画部品が動き出すという仕組み。想った以上に小さく、これが木製で作れる最小のサイズで、大きくはいくらでもできるらしいです。書くパーツも生で見ると薄く小さく感じました。時計を動かすとカシャッカシャッと音が鳴り、ああメカなんだなぁとわくわくさせられました。
ランゲ・アンド・ゾーネのツァイトヴェルクにも近い魅惑なアナロジカルデジタル表示、いいですね!
この展覧会、
ほかの作品も面白かったですよ。絵画から彫刻から多様なものがあって、撮影も基本OK!
中でも気に入ったのがこの堤夏輝さんによる『代々』糠漬けをテーマにした油絵ははじめてみました。そのモティーフ選びもさることながら、砂も使ってカンバスが盛り上がってる立体的な魅力があり、すごくいいなと思いました。

なんとこの展示、無料なのです。今週末まで。なかなか面白かったですよ◎