Twitterは聴き上手を育てるか

TLでお見かけした方が、「Twitterは聴き上手を評価する仕組みが無い」と呟いていて、なるほどなぁと想いました。Twitterは発言の出し方を評価はしても傾聴を評価する仕組みが無い、か。これってTwitterの更なる進化のヒントになるような話だと想います。聴き上手を評価する仕組み。

上の人は、RTすらも一つの自己主張と捉えていて、お気に入りにする、或いは単に呟きを読むことに何らかの動機づけが欲しいとのことでした。Twitterは気軽にフォロー・リムーヴやミュートができるとは言え、気を使って消耗してしまう方がいたら、"聴いてあげる"ことそれ自体にインセンティヴを与えるというのは、可処分時間が問題になっている今、とてもタイムリーな視点だと想ったのです。

そもそもInternet自体が"如何に発言したかが評価されるシステム"という傾向がある気がします。書いたものしか読まれない、というのはWeb上の厳然たるルール。そしてTwitterは中でも、日常的にモノを書く人が集まりやすい場所な気がします。勿論、調子に乗ってあまりに高頻度に呟くとうざがられてミュートなりリムーヴなりされてしまいますが、それも各個人のTL速度に差があるので、結局のところ自然にやりたいようにやるしかないとは思います。まぁそんなこともありつつ、書くことが良くも悪くも評価されるコミュニケーション・システムだと想います。

一方で、現実社会、例えば意中の女の子を喜ばせようと想ったり、仕事関係の人間関係に於いては"傾聴とリアクション"の方が"自分からの発話"よりもクリティカルな意味を持つ、というのは同意を得られる意見なのではないでしょうか。

そういったしがらみが厭だ、或いはそういった個々人の対話とは違う、"往来"に言葉を投げられるからtwitterをやっているのだ、と言う方もおられると想います。好きな事を書けるというのはWebの最大の利点だと想うし、自分も好きなように例えばこのblog、例えばtweetをしていきたいです。

とはいえ、読んでくれる人に、読むこと自体にインセンティヴが発生する仕組みを造れたら、それって凄くないですか?"面白い"からみる。は解ります。でも今"面白いモノ"、あふれ返ってるじゃないですか。これからのCGMプラットフォームは"傾聴"を評価する、というのは面白い視点だし、上に述べたように現実生活に於いても"傾聴スキル"を上げるインセンティヴがあるシステムがあるのは、悪い話じゃありません。

とは言え、それで生まれるのが"義理ふぁぼ増産"みたいなものでは本末転倒な気もします。それこそ現実社会のしがらみのような、そういうのが嫌な人こそ嵌りそうだし、Twitter。

もっと言えば、「こういう呟きしたらこの人、こういう呟きしたらこの人が反応するというモヤモヤ」みたいなものもあったり。なーんか聴く方も呟き方も両方めんどくさいですね。結局は書く側からしたら自分の書きたいものを、書きたいように、できればできるだけ質を高く書くだけだとも想うのですが。そして嘘のないやり取りが出来たら、何か自分の呟きがアクションのきっかけになったら、こんな嬉しいことはありません。仮に義理だとしても自分は、義理ふぁぼの動機の一部分には自分への親しみがあるのではないかと想うし、全く面白くないものはふぁぼられないと想っています。

とはいえ、今"聴き上手"がとても求められている時代な気がするんですよね。誰でも書けるようになって、読む人が減っているような気がするのは、そう間違った肌感覚でもない気も、します。

今ここで"聴き上手を育てる仕組み"を考え出すのは難しいですが、一つ参考になるのは、岐阜の図書館が、”読書通帳”のシステムを導入した結果、小学生の読書利用量が格段に増えたという話。自分はこれの大人版として、ページ数をメートル換算して山嶺を踏破していくWebサイトができたら結構流行るのではないか等、ゲーム性を人の話を聴く行為に取り入れられたらいいのじゃないかなー、なんて想っているところです。
by wavesll | 2016-03-16 02:53 | 小噺 | Trackback | Comments(0)
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