風雨の中、オーチャードホールに
ヤン・リーピンのシャングリラを観に行きました。

物凄い良かったです!!!こんなにも音楽として素晴らしいとは想像してなかった!雲南省の踊りと歌声!太鼓!オリンピックの開会式クラスのショウ!
最初の待ち時間から鳥の声が聞こえてあぁフィールドレコーディングみたいでいいなぁと思ったのですが、村々から集められた歌上手、舞上手達、最初の太陽太鼓もすっげーいいなと思ったのですが、雲南の民謡のような高音の合唱、笹久保伸の『アヤクーチョの雨』が好きな人はガンばまりすると想います!!サントラが欲しい!
原題を『雲南映象』というらしいですが、雲南省の色々な部族の踊りを纏める演目に目を見張ります!冒頭の火の踊りの、速水御舟の『炎舞』のようなファイアの体現からして凄かった。休憩を挟んでの3幕目は虫や小動物の舞で、その後、チベットの場面があり、声明まで聴けました。彼女が纏めた雲南・チベットの伝統的歌舞のステージに圧倒され、まるでオリンピックの開会式の演目をみているかのような気になりました。「太陽は休んでいい、月は休んでいい、女がいないと始まらない」という詩が、ヤンさんが女性としての生命を高らかに歌い上げているのだなと聴こえました。
ラストはヤン・リーピンさんによる"孔雀の精"の踊り。指先から、腕から、一輪の白孔雀が舞い降りたかのよう。特に腕を水平に伸ばし波立たせる動き、マジックでした。魔法がそこに在りました。こんなのなかなかない!とんでもなくポジティヴなエナジーをもらえました!
杨丽萍《孔雀舞》--peacock dance
金沢で見た
マリー・シュイナールの春の祭典や、NHKホールでみた
ギエムのボレロにも肉薄するような、とんでもなく素晴らしい、踊りと歌。素晴らしかった。ヤン・リーピンさんはラストステージになるかもしれない日本公演、見れてよかった。いたく感動しました。日本でこれ級のこと、できたらいいな、
YÔKAÏNOSHIMAであるし、できるかも、なんて想いました。外へ出たら青空、芸術に、また力をもらえた日でした。
