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生誕300年 若冲展@東京都美術館 High Vision & High Standard

生誕300年 若冲展@東京都美術館 High Vision & High Standard_c0002171_724692.jpg都美に生誕300年 若冲展へ行ってきました。

鹿苑寺(金閣寺)の襖絵、動植綵絵、そしてプライスコレクションの鳥獣花木図屏風まで。若冲は「具眼の士を 千年待つ」と言ったそうですが、まさに当時における数百年未来の今、その高い視座が高い普遍性として受け入れられる奇想の素晴らしさ、美しいカタチがありました。

9時過ぎには上野についたのですが、混んでましたねー!空いてる状態で一番入りしたい場合は8時半とかにいかないといけないのかもしれません。ただ、見終わって出ると行列がなかったので、案外夕方とかの方が空いてみれるかもしれません。まぁちょっとGWは人出が凄そうですが、混んででも観るだけの価値はあり。


生誕300年 若冲展@東京都美術館 High Vision & High Standard_c0002171_729115.jpg動植綵絵で一番好きだったのがこの『雪中錦鶏図』。この天才性は先日見たエグベルト・ジスモンチにも通じるなぁ。若冲もジスモンチも二度目のコンタクトでしたが、初物のインパクトに比肩する瑞々しさを多数見た後でも生み出す凄さ。細密な碧。極彩の魔術。

他の動植綵絵では『老松白鳳図』『牡丹小禽図』『棕櫚雄鶏図』『紫陽花双鶏図』『雪中鴛鴦図』『芦雁図』『池辺群虫図』の蛙、『貝甲図』のデザイン性はモダンな感性でした。

その他良かったもの。『糸瓜群虫図』『雪中雄鶏図』『旭日鳳凰図』『白梅錦鶏図』『隠元豆・玉蜀黍図』『鹿苑寺大書院障壁画 葡萄小禽図襖絵』のカクカクした枝振り。『鳳凰之図』『樹下雄鶏図』『瓢箪・牡丹図』『乗興舟』の黒波、『花鳥版画』シリーズ、『仙人掌群鶏図襖絵』の鶏の正面の顔。メインヴィジュアルに使われている白凰、生で見ると全然感動が違いますよ!優美さにびっくりしました!そして世のワンコ好きにはたまらないであろう『百犬図』も掘り出し物でした。気づかなかったのですが、『百犬図』は動植綵絵と同じ寸法だそうです。『鳥獣花木図屏風』のデジタルタイル絵はやっぱり良かった。

見所が多い若冲展。一か月と短い展示ですが、その中でも展示替えもあるそうなので、お早めに検討するのがいいかと想われます。
by wavesll | 2016-04-25 07:36 | 展覧会 | Comments(0)
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