世界ふれあい街歩きで、スペイン・セビリアの回を見たところ、2012年に完成した世界最大の木造建築、メトロポール・パラソルが素晴らしい建築でした。
世界最大の木造建築物がついに完成「メトロポール・パラソル」…スペイン・セビリア(らばQ)や
スペイン南部の街セビリアで、世界最大の木造建築「メトロポール・パラソル」を見てきました【スペイン・ポルトガル旅行記その1】といったページで、街にアクセントを与える新世紀の建物でありながら、街に調和する様がみてとれます。
メトロポール・パラソルの中は市場。市場の建築でこんなにわくわくさせられるとは。ビルバオのグッゲンハイム美術館も素晴らしかったし、スペインは「街の次の一手」をプレゼンテーションするのが本当に得意ですね。それでいながら大聖堂や旧市街も保っているのが本当に凄い。片や日本は原宿駅の立て直しや百貨店などの近代建築をないがしろにしたり。メトロポール・パラソルの地下フロアは、工事中に出てきたローマ時代の遺跡をそのまま活かしたり、エスパーニャが羨ましいです。
観光を考えるとき、一回目はその街の歴史的な建造物や土地の名物料理を楽しみたいなと想うのですが、ヨーロッパなんかをたびたび訪ねていくと、どこもカテドラルばっかりで、それぞれ違いはあるのだろうけれどちょっと食傷気味になったり。そんな時、"2度目の欧州"なら、都市的な、ブラッシュアップされ続ける文化が楽しみたくなる気が自分はします。リピーターを招くには"如何に街をアップデートしていくか"が大事なのかも、と。
そんな時に番組で紹介されたヴァーチャル・ツアーは面白いなと思いました。
広場でVRグラスをかけると、その広場の中世の姿が見えるという。VRサーヴィスって幽玄な楽しさがありますよね。
昔からこんなのあったらいいなーと想う企画で、全国の小学生に「僕の私の江戸城」を描いてもらって、その優秀作を3DCG化して、皇居の広場に作った小屋で絵を展示。VRゴーグルを貸し出して、外でつけてみるとオリジナル江戸城が見える、みたいなイベント、誰かやってくれたら、なんて思ったり。
またスペイン、行ってみたいなぁ。歴史と最先端、そして技術と物語を組み合わせ日本も観光地をさらに魅力的にしていけたらいいですね。東京に限らず。そんな意味でセビリアの試みはとても参考になるのではないかと感じました。