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ゴジラ(1984年)、FINAL WARS、VSビオランテ、大怪獣総攻撃からみるシン・ゴジラ

※この記事には『ゴジラ』、『GODZILLA』そして『シン・ゴジラ』の続きで、『シン・ゴジラ』のネタバレも入ります。是非劇場で『シン・ゴジラ』をみてから、読んでいただけると幸いです。

前回の記事の後、

『ゴジラ(1984年)』、『ゴジラFINAL WARS』、『ゴジラVSビオランテ』、『ゴジラ·モスラ·キングギドラ大怪獣総攻撃』をみました。

この4本を面白さで並べるなら、面白い順に

ゴジラVSビオランテ>ゴジラ(1984)>ゴジラ·モスラ·キングギドラ大怪獣総攻撃>ゴジラFINAL WARS
といったところ。

この後、『シン・ゴジラ』との比較も含めて感想を書いていこうと想います。

ゴジラ 全28作総集編(完全保存版)





ゴジラ FINAL WARS

この内『ゴジラ(1984年)』と『ゴジラFINAL WARS』は午後のロードショーでみたのですが、FINAL WARSの方はC級もC級、実況しながらみたからまだ楽しくみれたものの、かなり酷い出来。

怪獣プロレスの無茶なバトルはまだ面白味があったものの、人間パートというか、出来そこないの戦隊ものみたいな感じはいただけない。「やっぱマグロ食ってる奴は駄目だな」という台詞自体は笑えたものの、この出来でエメリッヒ毀すのはちょっとなーという感じ。まぁ最強の馬鹿映画ではあったので、非常に午後ロー向きフィルムでした。もし出来うるならるろ剣の『巨人対超人』のノリで、『ドンフライVSゴジラ』の同人誌を作ってほしい。ドン・フライが日本刀でゴジラの首を掻っ捌いてたら三ツ星だったのに。

ゴジラ·モスラ·キングギドラ大怪獣総攻撃 予告編

『ゴジラ·モスラ·キングギドラ大怪獣総攻撃』は主演が新山千春と宇崎竜童で、かなり人間ドラマを盛り込んだ作り。市井の人々の姿が描写されること自体は"『シン・ゴジラ』では描かれなかったけれど、きっとあの破壊の内にはこういったドラマが無数にあったのだろうな”と想いながらも役者のB級感も相まってちょっとメロドラマになってしまったなぁ。そういった意味では市井の人々の人間ドラマを観客の想像力に任せたシンゴジラはいい選択をしたなというのと、シンゴジは出てくる役者がB級感がなかったのは流石というか、演技プランもかなり良かったのだなと想いました。

また、主演の新山千春はメディアの人間なのですが、ゴジラ映画は結構マスコミが登場するイメージで、記者が真相に迫ったりする展開があったのだけれども、シンゴジでは少なくともTVマスコミはほとんど出てこず、ニコニコ風の描写があるくらい。これはインターネットによってマスコミの第四の権力の腐敗が批判されてきた時代背景が反映されているのかも。マスコミより、SNS等の方が"自分たちのメディア"だという意識になってきている時代観。

The Return of Godzilla (1984) Trailer [ゴジラ]

さて、今回見た中で、最も『シン・ゴジラ』との関わりが深い、というか、シンゴジはこの映画をさらにハードコアにリブートしたと感じられたのが1984年の『ゴジラ』でした。

政治パートの多さや、カドミウム弾をゴジラに打ち込み活動を鈍らせるなど、そこかしこに『シン・ゴジラ』のプロトタイプを感じました。これを公開直後にチョイスして放送する午後ロー、やっぱセンスあるw

中でも、シンゴジを観た時に不満だった"外交・交渉の場面"をきちんと描こうと試みたのは良かった。この1984年版のゴジラは絵的・脚本的に今の目で見るとチープにみえるところもありましたが、描こうとしたものは良かった。宰相のキャラクターも、『沈黙の艦隊』の竹上総理のような雰囲気があって良かった。もしシンゴジがディレクターズカット版を出すなら、海外との交渉場面を増強してくれたら嬉しいなぁ。

ゴジラvsビオランテ 劇場予告

そして、1984年の『ゴジラ』の続編こそが『ゴジラVSビオランテ』。

ゴジラの細胞を組み込んだ生物兵器を創る、という設定や、植物怪獣ビオランテの描写、坑核バクテリアといったアイディアは面白かった。超能力少女は当時の世相を感じられる。まぁ、怪獣総攻撃もオカルト描写があったので、子供を惹きつける面白味を探るとスピリチュアル的になってしまうのかもしれません。

1984年版『ゴジラ』に続き出てくるスーパーXという科学兵器など、シンゴジを観た後だと全般的に子供騙しを感じる描写は多かったけれど中々面白かった。ヴィジュアル的にも後年つくられた『ゴジラFINAL WARS』と較べたらこっちの方が断然いい。怪獣対戦もプロレス要素が薄くて大人が見てもギリ観れるくらいで良かった。

と、いうか、こと"大人の鑑賞に堪えうる"といった意味ではヴィジュアル的にもほぼ我慢せずに済んだというのもありましたが、怪獣プロレスやオカルト要素、或いは"馬鹿な大衆や素人による「人間味」な場を混乱させる行為"がない『シン・ゴジラ』は全然イラっとさせられずにサクサク見れて良かった。

とはいえあの路線では突き詰めた感があるので、続編があるとすれば『ゴジラ(1984)』の後の『VSビオランテ』のようにライバル怪獣との対戦モノという府になるかもしれません。シンゴジの終わり方だと続編はかなり難しいけれども、G細胞を利用しようとした『VSビオランテ』はゴジラの放射能を政治的・軍事的に利用しようという話の流れな"次の一手"を生み出したという意味でも一見の価値はありました。

まぁ、VSものはハリウッドゴジラが次作に予定されている『ゴジラVSキングコング』でもやってくれるから日本は独自の道を歩むか、更にリブートするというのも一つの道かも知れません。

今まで見たゴジラシリーズ全部で順位付けするとすれば、1954年の『ゴジラ』は別格として、

『シン・ゴジラ』>『VSビオランテ』>『GODZILLA(エメリッヒ)』>『GODZILLA(ギャレス)』>『VSメカゴジラ(釈)』>『ゴジラ(1984)』>『大怪獣総攻撃』>『ゴジラFINAL WARS』といった感じですかね。シンゴジ、かなり別格に面白かったと想いながらも、これからもちょこちょこ過去作もチェックしていきたいです。


シン・ゴジラ OST

by wavesll | 2016-08-08 04:23 | 映画 | Comments(0)
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