日曜に代官山ヒルサイドフォーラムに
「現代のドガ」ロバート・ハインデルが描いたバレエ&ミュージカル アート展
をみにいきました。
ロバート・ハインデルは2009年にテレビ東京「美の巨人たち」で、バレエ作品に焦点をあてて紹介されましたが、本年10月29日(再放送は11月23日 BS Japan)に再びミュージカル「キャッツ」の作品を中心に、80年代初頭のバレエ作品を加えて紹介されました。
本展では、放送で紹介された「キャッツ」、「オペラ座の怪人」を描いた作品や、このミュージカルの作曲家アンドリュー・ロイド・ウェーバー卿が、ハインデルにミュージカルの作品を依頼するきっかけをつくった、英国ロイヤルバレエ団のダンサー達を描いた作品など原画約60点で構成いたします。
バレエ、ミュージカルと異なる舞台であっても本番に向けて真摯にリハーサルに励む人間達の姿は、ハインデルにとって大いなるインスピレーションの源でした。この二つの舞台芸術に躍動する、現代性溢れる美しいダンサーたちの世界をご覧いただきます。
というこの展示。
ハインデルという画家自体をこの展覧会で初めて知ったのですが、「現代のドガ」なだけあって『オペラ座の怪人』そして『キャッツ』をテーマにしたそのモチーフ選びが素晴らしい。舞台画は立ち込めるアウラを顕せるなと。その"Real"は写真を越えるレベル。
私は前々から、現代の画家もミュージシャンであったり、舞台であったり、或いは映画やTVドラマを題材に絵を描かないものかなぁと想っていて。ドガだけでなくミュシャやロートレック、或いは浮世絵とか好きなので、現代の画家でこういうテーマで描いているのが嬉しくて。
マリア・カラスや陸上選手も描いていたり。こういうモチーフを描く人、もっと増えて欲しいなぁ。けれど中々見掛けないのは写真に負けてるからかも。単にモチーフの作品力に頼るだけでなく独り立ちできる綺麗さがあるというのはこのBlogみたいなサイトをやる人間としても感銘を受けました。
一番良かったのはコンテンポラリー・ダンス・カンパニー“H. ART CHAOS”の大島早紀子による『Death of Dance』を描いた『フローティングエンジェルHC-1』。吉田都の絵画など日本とも所縁が深いハインデル、
その美藝の世界を堪能しました。