生月島 オラショ
Xmas、いかがお過ごしでしょうか?
今年のXmasはちょっと特別なことをしたいと想って。前にイヴにミサに行ったりとかはしたのですが、それとは違った形で聖なる日らしいことをできないかなと思ったときに、
"そういえば代官山蔦屋書店にオラショがあったな"と。
長崎では今もカクレキリシタンという人たちがいます。親交が禁じられていた頃仏教にカムフラージュした基督教信仰の形を今も守っている方々。
長崎のカクレキリシタン達が継承した秘匿の信仰歌、
オラショ。
CDを聴いてみると念仏の様な暗誦が始まり、聖歌的なものを期待していた自分はかなり吃驚したのですが、語りと歌が交じり合い、呪文が詠唱されるような音像は神聖な気持ちが引出されました。
極めて日本化されたキリスト教の形がそこにありました。ラップの輪唱・ハーモニーだと考えると、ちょっと先端の音の試みにも感じて。語りと謡のあいだ、静謐な時間がありました。
今年のXmas/Xmas Eveは個人的にも特別なものになりました。愛と祈りと共に、パンとワインを。笑顔を創れるような、そんな人間になれるよう、一つ一つ大切に日々を積み重ねていきたい。日が伸びていく日々にそう想います。