1日目・2日目 南米の空 成田→LA→リマ→フリアカ→ラパス
3日目 UYUNIの町景、鏡雲、夕輝、宙星 4日目 パステルな暁・ウユニ塩原探索・塩のホテル ウユニ旅記 5日目 ラパス 海を探すとき ラパスの朝。遂に観光最終日。高山病の頭痛は杞憂で、念のためコカ・キャンディーを舐める。 これがコカキャンディーとウユニのホテルに置いてあったコカの葉。 ボリビアではどこでもコカ茶が飲めるし、高山病にも効き味も緑茶みたいで悪くない。こうしたハーブ文化がアメリカ大陸の下地にあるのだなと彼我の政策を想。 ただ昨晩から腹の調子が悪くて何度もトイレへ。水にあたったのだろうか?調べてみるとコカの摂りすぎも腹の調子を悪くさせるとか。正露丸を持ってきて良かった。 コカキャンディーとかはリマまでは持ち込めるけれどLAで見つかったら厄介なことになるので、入念に荷物をチェックして入っていないことを確認し、バスでエルアルトの空港へ。 空港で塩チョコレートを買って飛行機を待っているとおじさんが寄ってきた。日本人の観光ツアー客で、なんでもこの後ヴェネズエラ&コロンビアに行くとか。鶴の折り紙を貰った。 俺自身は嬉しかったのだけれど、同じツアーの女の人が「あぁいう折り紙おじさん、鶴を白人の可愛い女性に渡したがるし、ありがた迷惑なとこもある」と。 自分自身を顧みるとスペ語のフレーズを知っていたことから結構連発して好意的な反応に喜んでいたのだけれど、もしかしたら現地の人もちょっとアレだったのかなと想った。 ただ、そんな時にガイドのノリコさんがメアドを呉れて。日本に6才までいたノリコさん。初見ではすっかりボリビアの人だと想っていた。"プラクティカしよう"とスペ語で話しかけてくれて嬉しかった。ちょっと単語だけでも話せると仲良くなれるから嬉しい。旅は道連れ、縁は異なもの味なもの。 そして機上の人へ 眼下にはティティカカ湖 ところで飛行機から雲海を眺めて"あ、ウユニ行かなくてもこれでいいじゃん"って想ったことないですか?ただこういうのはウユニとは違うんですよ。下に雲が映ってたら上にも雲がないといけない。 だから寧ろこういう光景の方がモノホンのウユニっぽい感じ。実効性が薄いトリビアとなりますがご査収ください。 LANTAM航空の機内誌に載っていた路線図。ラパスとリマの位地はこんな感じ。北米のNEW YORKがNUEVA YORKになっているのが何気にポイント高し。 グルビかと想ったらMARCERO CACERESという人のイラストレーションだった。 リマ着。数日前まで大雨・洪水だったリマ。傷痕を残しながらも、此の日は晴れて、普段の生活が営まれていた。 この花は結構咲いていた。酔っ払いの木というそう。 リマのモナリザ 街中には日本のパチンコみたいな感じでカジノがある。 昼食会場はスポーツ施設と一緒にあるレストラン。なんかスカッシュみたいな競技が行われていた 櫃は中華バイキング。 南米に初めて行ったときペルー料理の美味さにかなり嵌ったので、"えぇ~中華かよ~"って感じだったけれど、ありました。セビーチェとピスコサワー。 スパイシーな魚介のマリネのセビーチェと、葡萄の蒸留酒のピスコを卵白で泡立てレモンかライムを絞ったピスコサワー。これこれぇ!これぞペルーに来たって感じ! バス停?のラジオ番組の広告に「ホモ野郎」の落書きが。ペルーはまだ結構そういう空気のある國なのかなーとか想った。 日本人ペルー移住資料館へ。日本人移民の苦難の歴史。先達は本当に良く頑張ったのだと知る。日本だとユーモアの一つも言えなけりゃという空気があるけれども、偉い人が真面目に働いて、そしてそれが評価される真っ当な空気を感じた。 横浜港から船が出たらしく、横浜とリマは姉妹都市で、この女の子の像は横浜にもあるとか。 街中にはペルーの歴史を描いたっぽい壁画が。 新市街から旧市街へ。道路でアクロバティックなパフォーマンスをしてチップを稼ぐ青年が。凄かった。(バスだし金銭は払えないから写真は撮らなかった) サンフランシスコ教会へ。真ん中の黒い花崗岩のところのみオリジナルで、他は後世の再築のモノだとか。蝶々のオモチャの路上売りに遭遇。 そこから歩いてペルー文学館へ。ステンドグラスが美しい。図書館みたいな感じで普通に使われているのが良かった。ふとみるとバルガス・リョサの名が!あぁ『緑の家』の!ペルーの人だったんだなぁ。 大統領官邸を横目に歩く。 アルマス広場。大聖堂には南米を蹂躙したピサロが眠っているとか。 ペルーの国旗、真ん中の部分が描かれているモノは政府関係が掲げているもので、一般の人たちは真ん中の絵のないものを掲げるそう。 政府の建物の前には洪水の被災者の方々が配給を受けていた。 ガイドさんに「西洋の征服者の建物が世界遺産として保持されているのは正直ペルーの人としてはどんな気持ちを持たれますか?」と聴くと、「リマの人たちは混血が進んでいるから色々あるけれど、地方の先住民の血が濃いところはやっぱり考えが違って」ということだった。民族・血・文化の問題は非常に難しい。 獅子のレリーフ。郵便局だそう。 教会にてバスを待つ バスにて移動。新市街へ。 海岸線。崖に当たった上昇気流に乗ってパラグライダーが飛んでる。20分7000円だとか。最高だな。夏の終わりの夕方のリマではピクニックを楽しむ人たちが沢山。湘南がもっとホットになった感じ。 土産物屋へ。ピスコにも色々と種類があるのだな。 土産物屋のそばのグラフィティ 太平洋に夕陽が沈みゆく 知覚のショッピングモールに来た 飛び切り美しい夕陽。リマはめったに雨が降らないが、海岸では霧が立ち込めるそうで夕陽を観れたのはラッキーだったとか。 ショッピングモールでのフリーライヴ。Lordのカヴァー等を歌っていた。 スケボー・キッズとローラースケートガール。サーフだなw レストランへ。結構渋滞していた。こちらにヒトは運転が急で冷や冷やものだが、こういうのは中国で慣れたw ディナーはペルー料理店。最後のディナーでの話が盛り上がりすぎてメインの牛肉トマトを撮れなかったw だってお婆さんとその娘さん、105ヵ国行ったことあるとかw!クルーズ旅行もお手の物。ウズベキスタン、バルト3国、カリブもケニアも行ってるしw!欧州は小国を2つ残してすべて行ったとか。ヨルダンは結構体力いるらしい。まさかサマルカンドやリトアニアの十字架の丘の話ができるとはw後ナマクワランドのツアーなんてのもあるのを知った。チベット青蔵鉄道は高山病がかなりきついらしい、 代わりに此処の店のピスコ蒸留装置とピスコサワーをぱしゃり。ピスコサワーはパッションフルーツフレイヴァーだった。 そして帰路。LAまでは『カルメン』等クラシックを聴いていた。『カルメン』、かなり良かった。 LAではかなりの大型犬に荷物を嗅がれてびびったが、何事もなく通れた。 そして愈々成田へ。 映画『人間の値打ち』予告編 JALでみたイタリア映画『人間の値打ち』が大傑作で。 ひき逃げ事故をめぐって交錯する3組の家族の人間模様を描き、イタリアのアカデミー賞といわれるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の7部門で受賞したサスペンス。『見わたすかぎり人生』などのパオロ・ヴィルズィ監督が、登場人物の欲望が複雑に絡み合うさまを通して、金と人間の関係について問い掛ける。キャストには『ふたりの5つの分かれ路』などのヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、『ブルーノのしあわせガイド』などのファブリッツィオ・ベンティヴォリオらが集結。 金を求める人間、芸術にすがる人間、そして愛を求める人間。人間の業が緻密に描かれた名作。『カルテット』が好きな人なんかには激お薦め。経済観念という線が入ることで物語が立体的になっていて。 特にディーノの卑屈さとルサンチマンは、適度な誇りは大切なのだと想ったり、カルラの"生きる実感のなさ"にはしっかりとした"言葉"と"仕事"の大事さを。また純粋な少年は今だってロックを聴いてるのだなと想ったり。心に感じ入った。 その他グラストンベリーを観たり、JAL名人会で講談とか聴きながら過ごした。ちょっと想ったのは音楽chにTechnoチャンネルとかあればいいのにということ。深夜機内が暗い中テクノ聴きたい人いると想うんだけどなぁ。 そして旅のお別れ。添乗員さんやツアーの同行の方々に別れを告げ、成田を後にした。 人は何故旅をするのだろう?ある尊敬する先輩が以前「日常が楽しければ旅をする必要はない。自分は旅の価値がわからない」と言っていて。聴いた当時は衝撃を受けた。 確かに、以前よりも旅に人生をかける感じは俺自身も減った。その昔は旅をしている時だけが"生きている感覚"があった。其処は今もツアーとかよりも主体的に関わる方が"旅感"を感じる。 ただ“『武勇伝』って相手からすると迷惑だよね”と聴いて大人しく金を落とす貴さも知った。ライヴがダイヴやモッシュ目当てに行くことから音をじっくり聞くことにシフトしつつあることとも近いかもしれない。ある意味サーヴィスを堪能するというか。 とは言え、自由と主体性こそが旅が旅である所以だと想う。その意味で日常生活で自由と主体性がいかんなく発揮されていれば、かの先輩がいうこともそうかもしれない。 ただ、その上で、普段の自分の日常とは違う天地、違うルール、違う社会、違う自然に身を曝して味わう旅の化学反応は格別だ。素晴らしい地への冒険。 未知は魅力、人でも旅でも音楽でも、仕事でも。理解しきっているものが退屈なだけとは言わないけれど、未知は心踊る。未踏をゆくのは体力精神力がいるけれど、既知に引き篭るのは気脈が澱む気がして。新しさは、貴い。 ウユニ塩湖は浄土のような天地だった。やっぱり俺は、旅が好きだ。旅が好きな人が好きだ。ただ、人間の値打ちは旅だけでは、或いは愛だけでは、そして金だけではなくて、仕事だけでもなくて。すべてを統べたものなのだと想。 今まで旅先でTwitterとかやるのは旅気分が削がれることから避けていたが、今回はホテルのWifiでTweetもLINEもした。徐々に、旅が日常と融合しつつある気がしている。 「憧れは理解から最も遠い感情」というフレーズを何処かで聴いた。段々と、旅自体が己の中で血肉化されてきているのかもしれない。また新しいフェーズに入ったと感じると共に、さらに大きな人生と言う名の旅に還ってきている。
by wavesll
| 2017-03-29 06:40
| 旅
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