Niwa-Gardd-Garden 岩手柿内沢鹿踊を起点にするダンス 創造に根差すもの

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Odori Dawns Dance

BANKART Studio NYKにて行われたNiwa-Gardd-Garden 国際ダンス交流プロジェクト〈Odori-Dawns-Dance〉をみてきました。

英国ウェールズ出身のショーネッド・ヒューズさんが岩手県住田町に住みながら、そこに伝わる行山流山口派柿内沢鹿踊(ししおどり)に喚起されたダンス・プレゼンテーション。

踊り手たちが口歌唱(くちしょうが)を唱えながら舞い、太鼓を打ち鳴らす。

PAを通さない生の音がとてつもなく迫真性が有って。コンクリート打ちっぱなしの中で響く太鼓の神轟き、アイヌのウポポや沖縄の神歌に通じる澄んだ旋律、そして足音や衣の擦れ音、全てが澄明に響き、ミニマルやエクスペリメンタル・ミュージックとして感ぜられて。

鹿の装いをするために休憩を取り、その後鹿踊が披露されました。(写真は舞台本番でなく、幕間などに撮ったものです)
キリンが首で打ち合うように背中から生えた角?をぶつけあう勇壮な姿、仮面をつけるまえにも想っていましたが、人ならざる精霊に成っていると。

ヤマトが地方の豪族を退治していく過程での文化的残滓が妖怪だとすれば、あまりに清浄な縄文的な調べはまさしく異教のカミであり、それがヤマト文化圏の外からの目で見つけられるのはストレートな結果にも想えました。

その後のトークセッションにも参加して。鹿踊のリズムは非常に難しいものがあること、地元の人は腰を低くする等の基礎以外は自由にしていいというレジリエンスがあること。町でのお祭りには観光客が居なく、本当に純粋に地元の人の伝統芸能であること。

また口歌唱は仮面をしているため太鼓の叩きだしのリズムを合わせるために唱えられている事、無音であったり倍速にしている部分はショーネッドさんが顕わした部分であること等を聴けました。

そして一番印象的だったのは文化へ敬意を払い、人生に根差した藝術への姿勢。ショーネッドさんは住田町に何年も住み人間同士の関係を町人の方々と創り、そして今後もこの活動を続けていく。

一人のダンサーの女性は「外から来た人間がこの踊りを舞っていいのか葛藤があったが昨年末ようやく乗り越えられて」と話されて。文化・伝統に対して消費でなく創造として関わるとはこう生きることかと深い感銘を受けました。

時が醸した素晴らしい藝能に、感謝と心からの敬意を。





by wavesll | 2018-02-19 01:09 | 舞台 | Comments(0)
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