過日、千葉市美術館に
岡本神草の時代展を観に行きました。
明治に生まれ、大正に芸術的才能を開花し、昭和に早世した岡本神草。
彼の代表作で在り、京都市立絵画専門学校の卒制である
≪口紅≫に鮮やかなように、その特長は表情の躍動感。
浮世絵の影響を大きく受けながら、浮世絵の時代は澄ましていたり穏やかだったり何を考えているかわからなかった女性の描写をなんとも表情が燦燦と描かれていて。妖艶で官能的でされど陽るい一つの達成を為した名画だなと感じました。
そして梥本武雄≪梳る女≫の透明感に、神草の妻である若松緑の≪壺を持つ女≫にもすっきりした美がありました。
そして最後に飾られていたのが
岡本神草≪婦女遊戯≫。紙風船に遊ぶ女性二人の透き通った美しさが本当に印象的でした。
またこの後に千葉市美術館の所蔵作品展「浮世絵黄金期からの展開」が開かれていて、
喜多川歌麿≪納涼美人図≫や歌川豊国≪二美人図≫など、なかなかいいのが展示してありました。
岡本神草展は7月8日まで。全国巡回の最後の会場なので是非◎千葉駅のエキナカには
松戸富田麺業があったり、千葉そごうJUNNNUには
16の小さな専門書店という海外コミックからビジネス書、さらにはミニシアターも揃えたキュレーションの効いた本屋さんもあったり。チーバ君のお茶、
おちゃ美人も美味しかったです。そういうのと組み合わせてショートトリップとするのもいいかもしれません◎