テュルクソイ民俗楽器オーケストラは2016年にテュルク世界の伝統的な歌やメロディを演奏するため設立されたもの。国際テュルク文化機構「テュルクソイ」は1993年に、アゼルバイジャン、カザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、トルコ、トルクメニスタンによって設立され、後に北キプロスとロシア連邦内の民俗共和国であるタタルスタン、バシコルトスタン、アルタイ、サハ、トゥヴァ、ハカス、そしてガガウズ自治区(モルドヴァ)が参加したもの。
で、オーケストラはドンブラ、バス ドンブラ、バーラマ、コムズ、タール、シェルテル、トプシュール、クル コブズ、プリマ コブズ、ケマンチェー、クル クヤク、ケメンチェ、フーチル、ホムス、バヤン/アコーディオン/スルナイ、ジェティゲン/ジャダガン、カーヌーン、ナイ(パンフルート)、バラバン、チョポ チョール、クライ、スブズグ、ドイラ、ナガラ、ダブィルといった民族楽器で構成され、弦と打楽器、笛、そしてパーカスと新たな感性を刺激する音で。
コンサートは楽団の中からソリストや複数人が前に出てきてその人の地域の音楽を時にダンサーを交えながら進む構成。
テュルク語圏、初めて知った地域でしたが、大変に廣いエリアをカヴァーしていて、音楽性も多様。中国風もあればモンゴル、アラビア、黒海、ロシアっぽいのもあって。名うてのミュージシャンたちの音楽に、”此の旋律のルーツはもしかしたらテュルクにあったのかもしれない”なんて思いながらみていました。
ワールドミュージックでもPOPみが薄いというか、半ば楽しめるかの賭けでしたが、凄腕の演奏に加えこのホールの音の良さで素晴らしい音の鳴りになっていて。
さらに楽曲演奏としてもハカスのルスラン・イヴァキンさんなんかホーミーっぽい歌唱をグロウルのように使い、クリーンヴォイスと共に歌ってさながら新時代の民俗ヘヴィメタルのような感覚で、サハのユリャナ・クリヴォシャープキナさんの踊るように弾く口琴の宇宙的な響きと馬や猿、イヌのような動物の鳴き声は圧巻、こいつはやられたなぁ。
Khakas folk musician Ruslan Ivakin | Я-Артист
Yuliyana Krivoshapkina - Юлияна Кривошапкина
こんなに凄いのたったの二千円でみれていいのかwというくらい!この日もアゼルバイジャンとトルクメニスタンの大使が来ていて。国の肝入りの事業なんだろうなぁ◎
このテュルク世界の大いなる遺産inJAPANのツアーはまだ赤坂と目黒の公演があり、パーシモンホールはまだチケットがあるようです。こいつはなかなかのめっけものでしたよ。宝玉のような音をTxikiteo出来ます。もしよろしければ◎