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Dos Monos『Dos City』X Sorachi 1984 真似が難儀な最適解 第156回酒と小皿と音楽婚礼

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Dos Monos - アガルタ (Agharta)

Dos Monosを知ったのはTwitterのタイムラインで。聴くとなんというか、圧倒的な”新しい感じ”・”イマ感”を感じるサウンドにやられて。”こりゃ凄いの出てきたぞ”と。

2018年5月に日本人として初めてDeeath GripsやJPEGMAFIAなどをリリースするLAのレーベル"Deathbomb Arc"と契約したことでここ日本でも近年急速に注目度を高めている3人組HIP HOPユニット。MC兼トラックメイカーである「荘子it」は向井太一やDATS、yahyel等にも楽曲を提供するなど新進気鋭のプロデューサーとしても活躍しており、2018年にはフランスで開催されたフェス"La Magnifique Society"でのライブも大きな注目を集めた。早くから音楽の世界だけにとらわれずアートやファッション業界からも高い支持を得ている(WENOD RECORDS)

そしてこの三月に出たアルバム『Dos City』を聴くと、のっけからリリックで「3104丁目のダンスホール」とかキラーワードが出てきて、あぁ「美空ひばり」もそうだけれど、連綿と続いてきた音楽を咀嚼した結果のこのサウンドなのだなと。「アガルタ」でもアガルタ/パンゲアという昼夜の言葉が出てきますし。

じっくり聞き込み細部を分析すると過去のHIPHOP等の様々な要素がキメラ化していて、ゼロから完全に新しいフロウ、トラックではないかもしれません。けれど、既知の音をこのカタチで未知の総体としてあらわす、このゲシュタルトはDos Monosにしかできないし、個々のパーツが過去の潮流の中にあったとしたら逆説的に”この新しさをつくること”は真似できない未だ解かれていないセンスがS級妖怪なのではと想いました。

そんな新しい音には最近飲んだ麦酒の中で最もFreshな印象を残したSORACHI 1984を。

1984年に北海道空知郡上富良野町にあるバイオ研究開発部で当社が開発したフレーバーホップ品種で、開発当時は斬新すぎる特長が日本では受け入れられず、1994年に渡米、その後30年の時を経て、ビールの味に違いをつくるホップとして世界中のブリュワーから認められ、重宝される話題のホップ「ソラチエース」ならではの杉やヒノキ、レモングラスのような香りを独自のドライホッピング製法で引き出し、軽やかなゴールデンエール(サッポロビール)

こーれほんと凄い。私はビール系となると新商品をみかけたらまず飲む生活を十年以上続けていますが、こんなフレイヴァーの麦酒は初めて飲みました。苦みがほかの感じと違うというか、この杉やヒノキ、レモングラス的な効果か森林浴のような感覚もあるというか。

Dos MonosとSorachi1984、この二つ、硬質な苦みから甘みのボディが拡がっていく感じがとてもマッチしていて、なかなか良い組み合わせだと思います。今の日本の中で鮮度を求める貴方にこんな音と麦酒のご提案を。

by wavesll | 2019-04-24 22:06 | La Musique Mariage | Comments(0)
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