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叢雲の先の円に 三保敬とジャズ・イレヴン『こけざる組曲』を中秋の名月に聴く

Miho Kie & Jazz Eleven - Kokezaru Suite (1971)
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えげつない名盤って、ほんとありますよね。

三保敬太郎(arr)、村岡健(ss, ts, etc)、佐藤允彦(el-p,cemb)、鈴木武久(tp)、猪俣猛(ds)、石川晶(ds)、川崎燎(g)、荒川康夫(b)、村岡実(b-fl)、楠本英顕(koto)、小島和夫(koto)、堅田喜久忠(tsuzumi)、増田睦美(vo)

による和ジャズロック。凄まじい、エグスゴ盤。

大体、上のメンツも、和ジャズ界隈では見知った凄腕揃いで、それぞれのリーダー作も名盤多しな、まさに和JAZZのSeleção.

この面子で奏で鳴らされる音は、幽玄と爆発が同居し、精神が分裂してしまうのではないかというような瘴気を撒き散らしています。

琴や鼓と言った和楽器が飛び道具として大活躍しているのは勿論なのですが、個人的にはそれを支えるジャズ的楽器のプレイヤーのハイアチーブな自在さと、ギターがまさにジャズロックな槍としていて、ほんとこの全員ヴィルトゥオーソな面子がティキタカを仕掛けてんなと。聴き所しかない。

今宵横浜は月を眺めることは出来ませんが、こんなにも素晴らしい円(盤)に出逢うことが出来ました。

by wavesll | 2019-09-13 23:04 | Sound Gem | Comments(0)
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