ラッセル=アインシュタイン宣言で有名なラッセルの『幸福論』がまるで自分に向けて書かれたような本で、方法論が実践的で面白い。
彼は不幸の元を『自己没頭』にあるという。
I 罪人:自分を悪く責め立てる
II ナルシシズム:称賛を欲しすぎる
III 誇大妄想狂:権力欲など欲が深い
そこから抜け出す『思考のコントロール』を説く。
I 悲観主義 →やっても仕方ない、でなくこれやらないとマズイと行動が不幸から救う
II 競争→見栄でなく純粋に楽しむ
III 退屈と興奮→刺激に依存せず退屈を否定せず味わうこと
IV 疲れ→精神的な心配から来る。宇宙規模に考え、自分の些細さを想。
V ねたみ→比較をやめる 自分の状況をめいっぱい楽しむ
VI罪の意識→理性でOKなら罪悪感の原因を精査
VII 被害妄想→やりたくて何かするのか拍手喝采を得たいからか
被害妄想の解決思考
1己の動機は思う程利他的でない
2己の美点を過大評価しない
3周りは己に持っているほど興味持つと期待しない
4周りはあなたを迫害しようと思う程あなたのことを考えていない
VIII 世評に対するおびえ→他人の意見を尊重しすぎない。生死に関わらないなら無視しろ。寛容になるには真の幸福を得ること。
不幸から抜け出す方法だけでなくラッセルは『幸福になるための方法論』も提示している
I 人は熱中すると幸福になれる。
達成、成果、評価、幸福
困難でも実現不可能でない目的を追求できると幸福
II 趣味に熱中すると幸福
III 興味を幅広くし敵意でなく友好で反応すると幸福
1 熱意→自分の内部に向けず外に向ける バランスが大切
2 愛情→相互に生命を与え合うのが最上、吸血型の愛情はNG
3 家族→親が子供の人格に尊敬を持つ趣味は切手集めてなんでもやりたいことなら何でもいいが、健康、能力、収入、妻子への義務の「枠」を設定すると熱意はポジティブになる。
そしてやるべきことのバランス
4 仕事→技術の行使と建設性
人生の目的の手段が仕事
5 私心のない興味→気晴らし、世界を広げる、悲しみを癒す
6 努力とあきらめ→絶望に根差すあきらめでなく不屈の希望に根差すあきらめは重要。他の誰かにプラスになるならいいじゃないか。
幸福にはバランスが重要
ラッセルは幸福な人とは『客観的な生き方をし、自由な愛情と広い興味を持っている人』と云。
I 自己没頭でなく外に興味と愛情を向け、双方向に興味と愛情を受けとる
II 本当に興味をかきたてるものが幸福に繋がる
III 人と関わりながら生きていく
IV 意識していることと無意識を統合、自分と社会の統合が幸福になる
V 自分を変えるだけでなく社会を変える必要がある時も。
VI 宇宙の視点で全人類、子孫と繋がる。