
今では途絶えてしまった秩父の伝統的仕事唄などを、民俗学者栃原嗣雄氏の採集していた音源や資料をもとに笹久保さんが編曲、演奏し新生させた盤。近年自分の関心領域の民謡だとか、漁師歌と言ったものからも是非聴いてみたいと想っていたのでした。
笹久保さんと言うとイルマ・オスノさんと組んだ名盤
『アヤクーチョの雨』でもそうですが、YoutubeのTrailerでは盤の良さが3%も伝わらない!この瑞々しく澄明なギターと妖しみのある歌唱、この音の良さはCD、出来ればいいオーディオで聴いて欲しい…体験として全然違うので…!
笹久保さんはアンデスギターの名手でもあり、
秩父、武甲山への深い思いを持った活動も近年注目を集めています。資源採掘のために武甲山を破壊する人間たちへの怒り。本当の意味での神への感謝とはなんなのか。観光として埼玉を楽しんだ者として、考えさせられます。思想にも裏打ちされた音楽。
未開拓の境地をジャンルごと切り開き続けている純度の高い彼の音世界に触れられて。ここでしか聴けない音に触れられるのは本当に嬉しいことです。
埼玉と言う地のその深遠さを体現するような盤、一聴の価値ある逸品です。