人気ブログランキング | 話題のタグを見る

目「非常にはっきりとわからない」展@千葉市美術館 自然の遂行者たちが織り成す連続の躍動

目「非常にはっきりとわからない」展@千葉市美術館 自然の遂行者たちが織り成す連続の躍動_c0002171_01062727.jpg
本年の展覧会〆は目「非常にはっきりとわからない」展@千葉市美術館

よくぞ、よくぞネタバレ無しで楽しませてくださった!かなり話題の展覧会、最終日の今日は超満員で90分待ち!だけど来て良かった◎20:00の閉館まで私も勿論ノーネタバレで行きました★★★★★

ちなみに千葉市美術館に行く道すがらの街路のポールの意匠がなかなか良かった。
目「非常にはっきりとわからない」展@千葉市美術館 自然の遂行者たちが織り成す連続の躍動_c0002171_01093771.jpg
目「非常にはっきりとわからない」展@千葉市美術館 自然の遂行者たちが織り成す連続の躍動_c0002171_01094806.jpg
そしてマンホールハントも出来て
目「非常にはっきりとわからない」展@千葉市美術館 自然の遂行者たちが織り成す連続の躍動_c0002171_01101312.jpg
目「非常にはっきりとわからない」展@千葉市美術館 自然の遂行者たちが織り成す連続の躍動_c0002171_01102372.jpg
そしてそして勿論千葉市美術館。最終日だから混んでるかもなとは少しは思っていたけれどネタバレを避けるために全然情報入れてなかったので外まで伸びる行列に吃驚。外で20分、中で70分くらい待ったかなー。
目「非常にはっきりとわからない」展@千葉市美術館 自然の遂行者たちが織り成す連続の躍動_c0002171_01115378.jpg
目「非常にはっきりとわからない」展@千葉市美術館 自然の遂行者たちが織り成す連続の躍動_c0002171_01120867.jpg
目「非常にはっきりとわからない」展@千葉市美術館 自然の遂行者たちが織り成す連続の躍動_c0002171_01122499.jpg
目「非常にはっきりとわからない」展@千葉市美術館 自然の遂行者たちが織り成す連続の躍動_c0002171_01124600.jpg
目「非常にはっきりとわからない」展@千葉市美術館 自然の遂行者たちが織り成す連続の躍動_c0002171_01131090.jpg
目「非常にはっきりとわからない」展@千葉市美術館 自然の遂行者たちが織り成す連続の躍動_c0002171_01133745.jpg
目「非常にはっきりとわからない」展@千葉市美術館 自然の遂行者たちが織り成す連続の躍動_c0002171_01140002.jpg
1Fのみ撮影可でメインの7F8Fは撮影NG。

チバニアンに着想を得たという本展、「7階と8階どちらからみてもいいですよ」とのことで、まぁまずは7Fをみてみると、上に載せた1Fの風景と同じく雑然と展覧会準備中みたいな資材が置かれながら、日本画の間、時計のムーヴメントが連なるインスタレーションの間、そして壁にひらがなか漢字のような謎の文字が画かれた間がありました。

”これはこういうラフさを狙った展示なのかな?みんなが絶賛するほどの衝撃は今のところ受けないけど…”とエレベーターで8Fに上がるとほぼ全く同じ光景が!日本画の間、時計のムーヴメントの間、文字の間。”おおお、これは…間違い探しインスタレーションということか!?”と。

となると違いを探したくなるのが人の常、”8Fの時計の針は動いていたけれど下はどうだったかな?”と降りると、なんと7Fでさっきまで時計のインスタレーションがあったエリアが半透明のカーテンが閉じられて見れない!”え?え?”!?

8Fに上がると文字の間に人だかりが。この展覧会、歩ける動線がかなり限られていたので混雑で文字の間に入れず、また7Fに戻ると日本画にカバーがかけられていてみれない。”これは…動的な間違い探しか…!?”。

そして再び8Fに戻ると文字の間が文字が画かれていたパネルがぐるっと動かされて白壁の間になっていて、そして今まさに白壁のパネルが再び元に戻されていくところでした。この感覚、ANTIBODIES Collectiveの回遊型演劇に体験として近い。

7Fへ行くと赤と青の円形の絵画作品にかけられていた白い布が外される場面で。まるで『おくりびと』のように丁寧で綺麗な所作で布が外されていく。

そこで”あぁ、この動的な間違い探しを行っているスタッフたちは自然現象のメタファなのかもな”と。

地球規模の自然の営みは、オセロがひっくり返るように地磁気が逆転したりする。そんな連綿と続く環境の変化は循環を描きながら、そこで人間が自由意思で動いているとまるでバレエの群舞が少し目を離すとすっかりフォーメイションを変えているように、魔法にかかったような変化を目の当たりにする。人と言う存在の動き方とは別軸の大自然のダイナミクス、そんなものをこの展示は描こうとしたのかもしれないと。

そんな目で変化を見逃すまいと会場を行き来すると文字の間の機材の上で人が寝ているのを発見したり、ムーヴメントの間の奥に時計をバラす作業台をみつけたり。おそらく30分間定型の展示状態を行い、30分間変化の展示パフォーマンスを行う本展の、どんどん詳らかに目が開かれていく体験を味わうことが出来ました。千葉市美術館は毎回いい展示をしてくれるので、横浜からだとちょっと来るのが骨ですが、面白いものをみせてくれて嬉しかったです。

by wavesll | 2019-12-29 01:35 | 展覧会 | Comments(0)
<< BANTOU MENTALE ... Angel Bat Dawid... >>