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Imore 奄美大島旅行記 Vol.5 田中一村記念美術館 奄美が立体として立ち上がる画

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奄美と言ったらここに来たかった!栃木に生まれ、千葉に暮らし、そして「私のえかきとしての生涯の最後を飾る絵を描く為に」奄美に来、素晴らしい画業を成した画家、田中一村の美術館。

映像コーナーでは画業を支えてくれた姉との逸話や、奄美でその日一番の魚を2h(結果魚はダメになってしまうことも)描かせてくれた魚屋さんとの逸話が印象的だった。奄美時代は大島紬工場で糸の染色をして働いて、金がたまると画に勢力を入れ、また再び働いていたとか。糸の染色、大島紬村でみた!

そして絵画の棟へ。高倉式の棟が3連で東京時代、千葉時代、奄美時代と彼の生涯をみせてくれた。

12歳で画いた≪天下第一春≫は金地に雪を得た梅が。≪雪中南天図≫も雪と南天の色味の対比が若いのに見事。荒々しいタッチの≪芍薬図≫やサイケデリックな≪富貴図≫、老子の言葉の書≪四字「道法自然」≫という作品も。

そして千葉寺で暮らした時期の作品群。

≪千葉寺 雪≫の美しい光景。しっとりした≪秋色≫とトロピカルな≪秋色虎鶫≫の赤2作。羽の表現が本当に素晴らしい≪忍冬に尾長≫そして≪オナガ≫と≪矮鶏の親子≫という習作もみることが出来て。≪蓮上観音図≫はカッコよく、青龍社展に入選した≪白い花≫は流石の構成力で緑の葉を魅せて。

≪春景山水図≫は最近の劇画にも通じるスケープ。≪草花図天井画≫は草花のアラカルト。≪平潮≫は海の光が写実的で、≪足摺狂濤≫は荒れ狂う足摺岬の波濤が。昨年行った室戸岬の波景を想いだす。

≪山村六月≫の太陽の光と陰。≪浜木綿と緋桐≫の白、≪雲仙雨霽≫の流星街さ。≪ずしの花≫のダンデライオンさ。≪牧童帰茅図≫の白の存在感。≪千山競秀図≫と≪四季花譜図≫のスケール感。

そして遂に辿り着いた奄美時代。

プリミティヴな≪与論島初冬≫、≪高倉の並ぶ春景色≫の青色が美しい。

そして≪イソヒヨドリ≫。あやまる岬でみた鳥だ!≪竹に大瑠璃≫も鳥の画、金作原でここに棲んでいるってガイドさん言ってたなぁ。≪海辺の道≫の光の描写。≪奄美の花≫のかよわき色味。≪浜忍冬と樗蚕≫のスパークさ。≪朝の海≫の眼差し。≪海辺の花々≫の白。

≪大熊風景≫は住んでいた地区の風景。≪某氏肖像≫、≪肖像画ー女性ー(仮題)≫、≪肖像画ー男性ー(仮題)≫は”こんな人いるいる”という感じ。≪釈尊大悟御像≫は頭が薔薇の様。そして≪構想図≫なんかも置いてあって。

≪桜躑躅に赤髭≫、サクラツツジ、金作原でみた!≪赤髭≫の鬨の声。≪朝日に松と白梅(仮題)≫の正月的なおめでたい情景。≪岩の上のイソヒヨドリ(仮題)≫のハマニンドウの射し白緑と岩のゴツゴツ感。

≪パパイヤとゴムの木≫のたおやかな黒。≪アダンと小舟≫に≪奄美の海に蘇鐵とアダン≫の植物たち。≪草花と岩上の赤髭≫の一匹狼感。

≪初夏の海に赤翡翠≫の構図の素晴らしさ!畳みかけるようなシダの影の内に輝く赤翡翠の存在感。≪不喰芋と蘇鐵≫のルソーにも通じるような緑。クワズイモも金作原でみたなぁ。

≪榕樹に虎みゝづく≫のガジュマルに泊まるミミズクのツンとした耳。そして≪蘇鐵残照図≫の柔らかな黒。

神童だった東京時代、そして千葉寺の頃も色彩センスや描写力が素晴らしいけれど、やっぱり奄美の光景との化学反応が素晴らしくて。南洋の極彩と、そして柔らかでたおやかな奄美の黒との出会いが田中一村の画業をとてつもない水準へ揚げたなぁと。

結構佐川美術館でみたのと内容が被っていたけれど、新しく見れた絵もあったし、なにより奄美で実際に見た事物が次々と画として顕されたのが本当に感動して。奄美大島を立体的に体験できたなぁ。

そして田中一村記念美術館のある奄美パークには一村の描いた奄美の光景を再現したコーナーなんかも幾つかあったり、他にもプレゼンテーションされていた。
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それらを横目に一路名瀬方面にクルマを向かわせる。今日はこれからまだまだ予定が目白押しなのである。



by wavesll | 2020-01-17 21:16 | | Comments(0)
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