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Pen 平壌、ソウル特集号にて朝鮮半島の建築をみる

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Penの2/15号が平壌、ソウル特集で”平壌の情報を纏まって知れるの良いな”と思わず買ってしまいました。

そこでみられた平壌の姿は、人口は韓国の半分、GNIに至っては1/30ながら、実は161ヵ国と国交があり、李雪主夫人の影響で女性がピンヒールも履き、金正恩の意向から男もカラフルなシャツを着るのが許され、実は恋愛結婚が多く、国民の1/4は携帯電話を持っていて(けれどインターネットでなく「光陽網(クァンヤンマン)」というイントラネットしか繋げない)、転職も可能な、資本主義からは離れた社会が紹介されていました。

特に面白かったのは250万人とパリや名古屋よりも大きな平壌の、金一族3代に及ぶ都市開発の”地層”。

そもそも平壌は5~7世紀には高句麗の首都だったが、朝鮮戦争で焼け野原になる。そこにスターリン時代に主流であった新古典主義建築(18Cパリに於いてロココに対し採用された古代ギリシャ・ローマ的な荘厳さを目指した建築)を以て平壌の下地を造ったのが金日成でした。

その上に金正日が築いたのは、実はブラジリアのニーマイヤー建築に影響されたコンクリートのモダニズム建築だった。特に平壌氷上館などはブラジリア・メトロポリタン大聖堂を強く意識させるデザインだ。また綾羅島メーデースタジアムはアリラン祭りのマスゲームで有名。
しかし90年代初めの冷戦終結により友邦であった社会主義国による支援的貿易が途絶え、平壌の都市開発はストップし、次の指導者を待つことになる。

そして現在金正恩が進めている第3層となる都市開発はSF的とでもいうべき、「科学万能時代が切り開く豊かな未来」をヴィジョンとしたもの。

再開発により「未来科学者通り」という高層住宅街を建設、そこには通称「科学者レジデンス」と呼ばれるタワーマンションが建てられた。さらに金正恩は「科学技術殿堂」地区を開設し、新たな世代による世代交代を都市開発ヴィジョンに於いてもみせている。

この他三池淵管弦楽団や牡丹峰電子楽団、功勲国家合唱団や青峰楽団などの北朝鮮の音楽プロジェクトや『Made in North Korea:Graphics From Everyday Life in the DPRK』や『Printed in North Korea:The Art of Everyday Life in the DPRK』に紹介される北朝鮮の驚くほどセンスのいい包装紙などのデザインやこれまたセンスのいい版画などの特集がありました。


そして
檀君神話→箕氏朝鮮→衛氏朝鮮→漢の四郡から高句麗(コグリョ)建設へ→三韓(サマン)→三国時代と伽耶諸国→統一新羅→渤海(パレ)→後三国時代→高麗の成立と統一→契丹・女真による圧力→武臣政権→モンゴルの侵略→李氏朝鮮王朝の成立→日本と女真による圧力→党派争い→勢道(セド)政治と大院君(テウォングン)→列強の進出と開国→大韓帝国の誕生→日本統治時代→そして愛官民国と朝鮮民主主義人民共和国
という朝鮮半島の歴史解説の後、ソウルの特集がありました。

ソウル(韓国)特集ではポンジュノ等の映画特集と、ザハ・ハディドによる東大門デザインプラザ(DDP)とソウル路7017(チルコンイルチル)等の現代建築が面白かったです。その他K文学やヒップホップなどの特集がありました。

朝鮮半島は厄介ですが無視できない隣人。上手く付き合っていきたいものです。今回は特に北朝鮮の方に興味を大きく惹かれるものがありました。

cf



by wavesll | 2020-02-07 18:11 | 小ネタ | Comments(0)
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