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Cribas Live@Sonorium

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信頼のおける南米音楽DiggerのBamudaさんが推しに推されていたアルゼンチンのバンド、Cribas.

この日はコロナの影響で序盤テンションが重かったのはありました。演奏の響きは「丁寧な生活」って感じで上質なのだけれど、それがこの危機的事態にはフィットしないというか。

それを打破していったのはリズムアンサンブル。特にドラムとアコーディオン。ぐいぐい惹き込まれて。そしてヴォーカルの力が凄い広がりを音楽にもたらして。

その頂点は前半ラストの最新アルバムの一曲目「El agua clara」。まさかあの冒頭の印象的なビートはアコーディオンのボタンの打音だったとは…!休憩を挟んでの楽曲でのアコーディオンの波音のような空気の出し方といいときめかされました。

コトリンゴに捧げた曲もそうだけれど、このアンサンブルの何とも言えない優雅さ、勿論心情が高まる激情すら感じながらもどこか憂いの射した高貴さは、外国のホテルで朝目覚めた時に雨上がりに陽が射す町並みが窓辺に広がるあの感じと言うか、凄く異国っぽい。バレエ、タンゴ等の西洋の舞踏が浮かぶ曲も多くて。円舞というか、あの感じ。

そしてアンコールのアルヘンティーナのトラディショナルソング「Ojos Azules」では祝祭が鳴らされて。さらにWアンコールではスピネッタの楽曲「Las Cosas Tienen Movimiento」をフェルミンがピアノで弾き語り歌の温かみが伝わって。最初の強張りがすっかり暖められ、心が熱くなるライヴでした。

by wavesll | 2020-02-27 00:15 | Sound Gem | Comments(0)
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