昔からどうも私は「いつもくよくよしていて頼りない、反省ばかりしている」と言われることが多くて。時に周りの自信たっぷりげに批判や異論を言い放つ人間に脅かされてきました。
けれど、自信たっぷりであることと、その人間が実のあることを言っているかは全く別の話で。私なんかは寧ろ自省の中でブラッシュアップしていく人に共感します。
「自信たっぷりだが中身のないコミュニケーション」の最たるものは小泉進次郎だと思いますが、どうやらそれを越えてこの国に実害をもたらしているのは菅官房長官であるととみに想います。
彼は国会や記者会見でよく「問題はないと考える」という言葉を用いますが、なぜ問題がないか、あるいは質問で提示された問題にどのようにスパイクしたかの具体的なことを示さずに「問題はないと考える」という「自信/イメージ」だけを返していると感じることが多いです。
安倍政権は小泉環境相と安倍総理の無能さがよく取りだたされますが、いわゆる「有能なイメージ」が菅官房長官にあるというのが最大の厄災であり、この国の記者クラブを始めとするジャーナリズムの劣化、メディアがアンダーコントロールになってしまっていることの現われではないかと思います。
ここからは私怨もありますが、自信満々に言葉を言い放つ人間って、異論を持つ人間への敬意に著しく欠けているというか、コミュニケーションに於いて誠実ではない印象があります。実務、あるいは「場を回す」ための必要悪かなとも思っていたのですが、そうしたものをのさばらせたから今のこの国の政治的現状があるのだなぁとつとに想います。そうした腐敗は破壊・切除しないといけない、「言うこと聞かせる番だ俺たちが」というECDさんの言葉が響く、そんな如月末の丑三つ時です。
猫背なひとが 世界を変える 君のパワーが必要 -入江陽「ふたり」