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金銀錯狩文鏡(細川ミラー)などの翡青を永青文庫 古代中国・オリエントの美術展でみる

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都電荒川線に乗って永青文庫で開かれている古代中国・オリエントの美術展に過日参りました。

永青文庫に来るのは春画展振り。コロナで閉まる美術館も多い中、ここではマスク等の条件を付けての公開で、人も疎らでした。

永青文庫は肥後の殿様、細川家の財宝を所蔵しており、今回の展示は細川護立氏らのコレクションから。規模はこじんまりとしながらも趣のある展示。

その目玉は展示開始直後に登場する国宝≪金銀錯狩文鏡≫。これは春秋戦国時代(BC4~BC3)の逸品。思ったよりも小さいながら、その黒地に狩人や幻獣が金で画かれ、緑青のような錆で彩られている様は、まるで異界のホイールのようで。ずっと眺めていたいと魅入られてしまう美がありました。

この4Fでは「細川護立と古代中国の美術」として、ロトの秘剣のような紋章が入った≪戈己銘菱文銅戈≫や神代の小物入れのような≪龍文人脚銅匱≫、スキタイ人か北方の遊牧民のものだという羊などが透かし彫られた≪透獣文鞘付銅剣≫や鳥書という字体で文字が彫り込まれている≪金象嵌越王銅矛≫など、青銅器の美をみることができました。また貴人にさす傘を固定するための≪金銀象嵌鳥獣文管金具≫や当時のフォルムを想わせる≪銅製馬車≫やHXHのビートルのような≪銅製耳杯形灯≫も良かった。

そして一回下って3Fには「オリエントの美術」の展示が。特に良かったのは真珠色に輝く東地中海沿岸域の≪宙吹き瓶≫と”銀化”という変幻を経て緑、黒、そして透ける白の光を魅せる≪カット装飾瓶≫。その他エジプトのファイアンスという陶片なども展示してありました。

そして最後の2Fの展示。ここでは「細川家に伝わる高麗茶碗」が幾碗も展示していて、その中でも赤茶に青緑が射す≪伊羅保茶碗≫が素晴らしかったです。

今は展示替えがあり、細川ミラーはみられませんが、代わりに国宝≪金彩鳥獣雲文銅盤≫が展示されているそうです。一服の清涼を古の美術にみるものいいものですね。

by wavesll | 2020-03-20 00:14 | 展覧会 | Comments(0)
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