
「その分野随一の名盤」というものがあるジャンルってあって、ポストロックに関しては本盤『Upgarade & Afterlife』は最高到達点の一つと言われています。
若き日のジム・オルークと、デヴィッド・グラブスによってつくられたこの音像、ノイズの使い方が本当に繊細なバランスで完璧な響きを鳴らしています。今までWebを通して聴いていたときは”言われるほどじゃないな”と想っていたのですが、今回価格が下がっていたのでCDを入手し、オーディオで聴くとその透き通った美に完全にやられました。
死後の世界、それを描くためにU.S.の生気ある景色を純化したポスト・フォーク・サウンド。音響藝術における一つの高みにあると今回まざまざと感じました。
どこかお香の香りがしてくるような。薄暗い茶室でみる大井戸茶碗のような高位の体験。それが円盤に込められていました。是非良音で聴いて頂きたく、あえてYoutubeの動画は載せません。季の分け目に澄明な音像を愉しめました。