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GEZAN - 狂(KLUE) 'N' DRIP TOKYO #20 むしゃくしゃする澱みを爆散させる危険さのある真情音楽

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DRIP TOKYO #20 GEZAN

この三連休、一人家でくさくさする苛立ちがありました。

COVID-19の危機感が共有されずに、自粛疲れか多くの人が歓楽に油断し興じる、とりわけ3要件が示されたのにも関わらずK-1が強行されたこと、政治も未だに五輪への責任を取らないチキンレースに色気を見せるゆえに信頼感がゼロという惨状。

これは何も良い子ちゃんな綺麗ごとをいうわけではないです。この3連休は違うけれど、私自身も小規模な人出を確認しつつもイヴェントに参加しているし。みなリスクを勘案しながら行動しているわけで、Twitterなんかが相互監視システムになるのも、自粛自粛で清貧思想になるのも望んでいるわけではないです。公の意識というよりも、米寿の祖母やもう還暦を迎えている両親に被害がいかないかが心配なだけの私心のみのことです。ただ少なくとも危機意識と情報は共有されるべきだし、政府は「大規模」「密集」「換気」「発話」に関して具体的数値を以て規制を打ち出すべきだと思います。

そんなむしゃくしゃした気持ちを僅かながら晴らしてくれたのはGEZANの2020のアルバム『狂(KLUE)』と彼らのライヴパフォーマンスでした。

病魔の断末魔みたいな危険性のあるロック。良く精神的にきりきりしているときは対症療法的に痛みを伴う過激な表現を好むようになると言われますが、ロッカーの正義の危うさも含めて、不穏に耳を、肉を、骨を、心を刺してきます。GEZANは今までライヴは良かったけれど音源はイマイチピンと来ていなかったのですが、このアルバムでその壁を壊し、突き抜けたなと思います。

ROCKというのは己の正義をがなることで、そこには独善性や妄想もかっくるんだ狂気を孕む焔があり、音楽に乗ったマントラとして盤に呪力が込められるものだと思います。その危険性もありながら、”己で己の正義を選ぶ”という行為自体は思考停止ではない営為だし、故に妄信ではなく、一人のリスナーとして”俺の正義ってなんだろうな…”と問われる、そういう熱量にあふれたアルバムだと思います。

早晩東京圏もロックダウンになるかもしれません。そんな病魔が様々なレイヤーで襲ってくるときに、一つの護符の叩き台としてこの怒れるアルバムは機能するかもなと思いました。イデオロギーでなく、己の体温から発する願いと欲望が平和のもとに叶いますように。Twitterに於いても自粛モードの中で逆に「いいねのための呟き」でなく「その人の本心の希み」が現れるようになるのは、実は病んだ承認欲求システムが治るきっかけになるかもしれない、奇貨にできれば、などとも思います。己の真の欲望に意識的でありたい、そんな文章での発散でした。

by wavesll | 2020-03-23 06:53 | Sound Gem | Comments(0)
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