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須永辰緒 / #blacklivesmatter at Shibuya CLUB BALL 2020,06,04を7月4日に 音楽歳時記

須永辰緒 / #blacklivesmatter at Shibuya CLUB BALL 2020,06,04
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渋谷小箱連合会チャンネルというところが数々のDJ PLAY動画を挙げてくれていて。これもその一つ。

21時前後からTV/RadioでなくDJ PLAYをかけると何とも夜が深まるというか、報道の騒ぎを聞かないと社会からは隔絶されますが、個人の時間が持てますね。須長番長のPLAYを聴きに私も小箱へ出掛けたいです。それはSupportの意味もあるけれど、単純に須長さんのかける音楽が好きだから。

非常ににSmooth(途中無音になる箇所があるけれどもまた音は復活します)なPLAY映像ですが、Black Lives Matterを訴える動画でもあり。

日本に於いてBLMを考えるというのは、己の中に中韓・Asiaの人たちへの差別心がないかということで。個人的には「アジア人のイメージ」という不確かなものではなく、個別具体的で目の前にいる人間としての人々と誠実に対応することで、醜い思想を浄化することが出来るのではないか、その意味でネットを介して(海外の反応ブログなどで)特に中韓の記事を読むことは、もろにヘイトを浴びる為、一理ありながらも害も大きいのではないかと思います。誰とも分からない書き込みよりも、目の前の一個人と相対したいです。無論、目の前・今現在だけが全てではなく、歴史的経緯にも礼節を払わないといけませんが。

映画『インデペンデンスデイ』に

「おはよう
今から1時間後君らは世界各国のパイロットと共に人類史上最大の作戦をスタートすることになる
「人類」という言葉は今日新しい意味を持つ
人種の違いを乗り越えて1つの目的のために結ばれる
奇しくも7月4日これも何かの運命だ
君らは再び自由のために戦う
圧政や弾圧から逃れるためでなく生き延びるためだ
地球に存在する権利を守るために
勝利を手にしたなら7月4日は米国の祝日であるだけでなく人類が断固たる決意を示した日として記憶されるだろう
我々は戦わずして絶滅はしない
我々は生き残り存在し続ける
それが今日我々が讃える人類の独立記念日だ」

という名演説があるのですが、現実に異星人ならぬ新型コロナウイルスの脅威にさらされた人類は、お互いに欠点を貶しあったり、中国はこれを機に軍制を広げようとしたり、合衆国に至ってはマスクの有用性すら政治対立の具にされてしまって、人類は結束するどころか混迷の相を極めてしまっています。それぞれの国が抱える人道に対する愚かさが顕在化してしまったというか。

そんな中でも、良い音楽は、渋谷の小箱からもひっそりと鳴らされて。

私個人の話をすれば、昔は傍迷惑にも“善意で”自分の主張を他人に押し付けようとしてばかりでしたが、今は私自身の正当性も信じられぬし、“届く人に届けばよい”と嘯きながら、己のためにと自覚して海にボトルメールを放るばかりです。20代半ばに「正義」を失って以来、そんな形で漂流しています。

それでも、目の前の人々に対して、心動く、素直な誠実さから始めてもいいのではないかと最近は思ったりもします。何も大上段に「正論」を訴えるわけでもなく、正当性を主張したり相手をオルグしようというより、ヴォランタリーに扶けることへの、寧ろ自然さと言うか。思想・概念にがんじがらめにならずに、そんな発露をしてもいいのではないかと。

そんなさりげない心模様を、7月4日に聴いたこのDJ PLAYに想ったのでした。

by wavesll | 2020-07-04 03:16 | La Musique Mariage | Comments(0)
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