MAX 『New Edition Ii Maximum Hits』
昨日放送されたTBSの「音楽の日」。東大寺での中東風のマスクでのMISIAの息をのむようなパフォーマンスや、"これが完成形では?"と想わされるYELL/いきものがかりの生徒との合唱でのパフォーマンス、服部孝之さん指揮によるエクスクルーシヴな「半沢直樹テーマ」のオケでの演奏など、見どころは多かったですが、個人的に出演陣をみて興味をそそられていたのが石川さゆり feat. KREVA, MIYAVI。
最初の一時間に登場でしたが、これがカッコよかった。大体MIYAVIのコラボはハズレがないのですが、KREVAのラップが祭りの掛け声みたいで。思えば
俵星玄蕃もそうですが和の楽曲にはかなり「語り」の要素がありますからね。
そしてSpotifyで検索してみるとこれが含まれる
『粋~iki~』というアルバムが配信されていて。これがまた最高で。演歌がSpotifyというのも先進的ですが、34分というアルバムの尺も近年の潮流をびしっと決めた粋さ。「火事と喧嘩は江戸の華」で聴き足りなかった演歌成分を愉しみつつも、”これは俚謡山脈や民謡クルセイダーズといった「イマの耳」に応えた風通しの良さが凄いアルバムなのでは”と。全体的に聴きやすいし、令和になって初めて演歌の愛聴盤ができたかもしれません。
そしてめっけものだったのがMAX。「RIDE ON TIME」を披露したのですが、これがかなりピコピコいってて。”え!? RIDE ON TIMEってこんなトラックだったっけ!?でもピコったラテン系って面白いな!”と。
調べてみると『New Edition Ii Maximum Hits』というアルバムでRide On Time 2019Mixというものがあり、そしてこのアルバムもSpotifyにありました。
この盤がまた最高でw平成初期のチープなAVEXサイバーポップさとEDMを経過してのラテン的なアレンジの混合で、なんともいえぬアジアンな魅惑がw LED仏に祈って香辛料食ってゴーゴーバーでも行きたい感じ。モータウンかというようなメロディの強度もサバイw邦楽界をサヴァイヴしてきたヴェテラン2組の試行錯誤の進化をはからずも聴くことができました。