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Meitei / 冥丁 『Kwaidan / 怪談』『Komachi / 小町』『Kofū / 古風』トリロジー

Kwaidan / 怪談(bandcamp link)
Komachi / 小町(Youtube link)
Kofū / 古風(bandcamp link)
Meitei / 冥丁 『Kwaidan / 怪談』『Komachi / 小町』『Kofū / 古風』トリロジー_c0002171_05045780.jpg
みなさんはどうやって音楽を探していますか?サブスクのリコメンド?レコ屋のPOP?はたまたBandcampをDigり進めていくストロングスタイルでしょうか?

私の場合、コロナ禍で渋谷・新宿にめっきりいかなくなりタワレコその他の店舗から足が遠のいて。音楽情報はTwitterの音楽好きの方々やディスクユニオンの各アカウントからのお薦め、またYoutubeの数珠つなぎが主になっている2020です。

フェスというのも新しい音楽との出会いとして普段の年なら機能しますよね。今年は夏フェスがほぼ全滅してしまって。フジロックやサマソニでのライヴの評判から色々聴きだしたりもするのが例年だったのですが…。

とは言え、邦楽でのフェスは始まりつつあります。RUSH BALL、ハイライフなど。りんご音楽祭は残念だったけれど、試行錯誤しながら2020の大規模イベントの形が探られています。

さて、そんな中で、その初年度以来、抜群のブッキングセンスを魅せる11月の野外フェス、FRUEがラインナップをみせてくれました。

GEZANは勿論、イノヤマランドPowderと”邦楽だけでもきっちりキメてクるなぁ、折坂悠太もJAGATARA2020で良かったしタワレコでみた角銅真実も良かったし、Ramzaの名古屋城前でのBoiler Roomもアガるしなぁ”と想ってたところ、メインステージにMeiteiという聞きなれないアーティストが。TLでも盛り上がっている。これは聴いてみようか。

とまずOiran II / 花魁 IIをYoutubeで聴いてみると”なるほど、和、今は失われつつある江戸からの暗い情緒をクラブミュージックに落とし込んでいるのか”と。

そこで彼の「和トリロジー」を聴いてみて。一番印象的だったのはデビュー作の『怪談』で。サンプリングされる冷熱な語りが、Arμ-2+lee (asano+ryuhei)『TANHÂ』とはまた別の時代側面の現代和エレクトロニクスって感覚が良かった。

一番上品なのは『小町』で、京都のような歴史街区を散策するような、飛び道具に頼らずにこの瀟洒な雰囲気を出せるのは腕あるなぁと。

そして一番POPとしてのケレンみがあったのは『古風』。非常に日本的なおどろおどろしさも含めたサウンドが、Bandcampの解説によると風刺も含めて提示されていて。

Howie Lee ‎– 7 Weapons Seriesもそうですが、今の気鋭の電子音楽家が、自分のルーツと批評的に向き合って、それを武器にして最前シーンにドロップしていくのは面白いですね。Meiteiの現場でのPlayも是非聴いてみたくなりました。

by wavesll | 2020-10-14 05:10 | Sound Gem | Comments(0)
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