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しあわせ学級崩壊『終息点』 真夏のノイズ/電子音楽怪談演劇

【Digest Movie】しあわせ学級崩壊『終息点』
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先日ラップを取り入れた演劇、ままごと『わが星』を観た際に”しあわせ学級崩壊もみてみたいな”と想っていて、同時配信されていた『幸福な家族のための十五楽章』よりもPVで鳴っている音楽が好みだったので、こちらをセブンイレブンで購入(2000円)。

配信サイトに書いてあったあらすじでは
QT)都心から少し離れた一軒家。時計の針と鐘の音が絶えず響いている。三年前の火事で焼け落ちた家に、くたびれた様子の一家がひっそりと住んでいる。

小説家を自称する夫は、認知症の妻と足の不自由な義妹を世話しながら、時代に取り残されたように暮らしている。地下には座敷童子と呼ばれる少女が棲みついており、夜な夜な息苦しそうなうめき声が聞こえてくる。

周辺地域では都市の再開発計画が進められており、この区画も立ち退きの対象となっている。その交渉のため役人が家を訪れるが、夫からの回答は的を得ていない。一家の異様な雰囲気にたじろぎつつ、やがて役人はこの家の住人となるよう夫に懐柔され…(UQ
といった内容。

アイデンティティクライシスを起こしながら発狂していく登場人物と、ノイズ的な電子音楽の破滅性が高まっていく構成は、終息と言うよりも奈落へどこまでも落ちていくような寒気を感じ、図らずも夏の夜の怪談と言った狂気にあふれた演劇となりました。演技が弩派手な中で林揚羽さんのキャラクターの突き放したようなシリアスに直球な演技が、一つの櫂となってこの魔窟を往くのに良かったです。こういう形での音楽劇と言うのもなかなか面白く、観れて良かったです。配信チケットの販売は22日まで。

by wavesll | 2021-08-20 00:29 | 舞台 | Comments(0)
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