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Ginger Root - "Loretta" from 『City Slicker』EP カリフォルニア産シティ・ポップ・リヴァイバルの楽しさとR&Dさ

Ginger Root - "Loretta" (Official Music Video)
Ginger Root - \"Loretta\" from 『City Slicker』EP カリフォルニア産シティ・ポップ・リヴァイバルの楽しさとR&Dさ_c0002171_05581347.jpg


友から教えてもらったこちらのGinger Root。モロにシティ・ポップな音像をがっつりやって、その上で何よりグッドメロディだしこいつは素晴らしいですね。この「Loretta」が収録されているEP『City Slicker』を聴くと日本のアニメ音声?もサンプリングされていて、”シティ・ポップやらアニメって本当に米国の音楽好き層の一部に刺さっているんだなぁ”と。実際、人気急上昇中らしいです、Ginger Root。

Night Tempoもそうですが、日本人が歌謡曲・CITY POPをまんまでリヴァイバルすると”オタク/マニア的だ”みたいに日本人同士で足の引っ張り合いがあるところに、海外の人が無邪気な感にリヴァイバルすると舶来というラベルがつき広い感じで受け入れられる感が在るのは捏ねた餅を食べられる的なちょっと残念な気もしますが、実際いいものがリリースされたら激褒めしていくということでしかファンダメンタルは変えられないのでしょうね。

逆に日本のミュージック・ラヴァーなミュージシャンも、中韓タイインドネシアあたりのPOPからエッセンシャルな勘所を盗んでリヴァイバルに仕立て上げる位のマリーシアなところをみせてもいいかもしれませんね。小箱DJとかだと今も居ますが、もっとPOPな感じにワールド規模で規模感のある仕掛けが出来たらいいなぁ。

2010年代終盤から、またワールドミュージックブームが来ているというか、クルアンビンもそうだけれど、タイ、アラブ、グナワなどの音楽をローファイなロックなんかと合わせる流れが出来ていて、民クルやGinger Rootもその大きな潮流の一つなのでしょう。英米音楽が行き詰まりを見せるというか、ビートルズがインドに何かを求めに旅立った、みたいなフェーズ。個人的にも今年の夏はルーツミュージックばかり聞いていました。

ここからいにしえの力を得てまたとんでもない新しい音が出てきたらいいなぁと想う次第です。

by wavesll | 2021-08-24 06:15 | Sound Gem | Comments(0)
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