今夏に開かれた安倍吉俊先生の原画展
『灰羽連盟とその周辺』COVID-19が拡大する中で私は整理券に並ぶのは諦め、公式サイトでのハイライト仮想VIEWで愉しむこととし、けれども物販だけは整理券無しでいけるとのことでしたので、神田の会場へ訪ね、『オールドホームの灰羽達』1巻・2巻を買い求めることが出来ました。
この同人誌『オールドホームの灰羽達』が元となって創られた『灰羽連盟』というアニメ作品は、私がリアルタイムで嵌った数少ないアニメで、その落ち着いたダークな雰囲気が私はとても好きで、ことあるごとに思い返したりもしていて。そういう思い入れのある作品でしたので、原画展は出来ることならば観たかったのですが、8月の感染状況の中ではあれがベストな選択だったと想うことにしています。
安倍先生自身の筆で画かれたラッカ達は、すごくさりげない、気の置けない雰囲気と抜けが合って非常に楽しめる内容でした。原作はこういう形だったのだなぁと感慨深くて。
そしてさらに、今(2021年10月24日まで)Gyaoにて『灰羽連盟』が配信されていて。おかげで十数年ぶりにあの世界を改めて観ることが出来ました。
『オールドホームの灰羽達』は『灰羽連盟』全13話の中では始まりのエピソードに過ぎなくて。久方ぶりに視聴していて最初は”あぁ、何とも心地よい空気だ。「かわいい子が可愛いことをする」日常系アニメの走りだったのかな”なんても想ったのですが、死の影の濃いこの作品は、物語が進むにつれてただカワイイだけではなくて、灰羽達の別離と主人公ラッカの、胎内くぐりの先の成長がじっくりと描かれて。『オールドホームの灰羽達』にはまだ登場しないトーガや話師といった存在のヴィジュアルイメージや、レキの精神性、灰羽達の心模様と言い、心を打つアニメでした。”あぁそういえば「過ぎ越しの祭り」を知ったのも灰羽連盟だったな”なんて想ったり。大変楽しい体験となりました。
いつかまた安倍先生の原画展が開かれたら、その時こそ満を持して万難を排し馳せ参じたいです。素晴らしい作品を生んでくださった安倍先生とアニメスタッフに感謝・多謝を。
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