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「俺の周りはどんどんつまらなくなっていく」昔は趣味の話で盛り上がった仲間も、いつのまにか趣味の話に興味がなくなっていき話が通じなくなるという四コマ漫画に関する雑感



昔は趣味の話で盛り上がった仲間も、いつのまにか趣味の話に興味がなくなっていき話が通じなくなるという話。

まぁ、これは仕様のないことですよ。子育てにリソースが手一杯の者とシングルで時間と金を自分に割ける者では、生活と思想・価値観は大きく異なってきますよ。

私も友人と話が合わなくなって一時期参りましたが、それぞれ違う人生を歩んでるから当然の事だと理解できました。趣味の話がしたい人は今ならTwitterをやるのがいいですよ。私もTwitterで趣味の話題に大抵の事に反応がくる環境をつくれ、気を楽に出来ました。一人にあまりに多くを求めすぎてもそりゃ無理ってもんですよ、趣味の話は。数千人に散らすと良いです。

Twitterをやっていると“相手を説得しなくても、意見が合う人とコミュニケーションすればいい”傾向になることがあって。狭い人間関係に拘らず、マッチする相手とやり取りすればいいじゃないかと。これを退行という人もいるでしょうが、これで生きやすくなった人もそれなりに多いんじゃないかなぁ。話題ごとにコミュニケーション相手を変えるのは、今では至極当然かなと。

世の中の会話で最大公約数なのは恋愛・家庭・子育て辺りで、そこら辺に大いに足を突っ込んでいる人の自己肯定感の化け物ぶりは凄くてゲボ吐きそうになりますが、一方で例えばワールドミュージック好きなんて趣味は所謂洋楽好きの人も英米好きの人が多いですから、話が通じないのが前提みたいなところがあって。逆に狭いからこそ面白い所で。でもそのピンポイントを相手に求めたら求めすぎって話です。

そこで重要なのは相手とギブアンドテイクの共感を求めないこと。自分と趣味の合わない人と話すのも、時に楽しいことがあります。

昔は“感度が鈍そうな人”のオススメとか捨て置いていたのですが、時が経って振り返ると“あの話実は面白そうだったな”とかザラにあるもので。いわゆるその分野に詳しい(けれど二次層な)人の話がトレンド的にパターンが収斂したりする一方で、いわゆる”普通”を自称する人の趣味に見落としていたGemや狂気的なものがあったりすることも。

ただ、”普通”を自認する人には、普通からちょっとでも外れたカルチャー話には微塵も関心が示されないので、「会話」は諦め、傾聴に回るのが吉なのでしょう。”こいつからの理解はいらん”と切り捨てられると非常に吉。

ただ、そもそもカルチャー話がまるで出てこない、相手が話もしない時は、一番苦しいものですね。取っ掛かりすらないというか。本来、本当に楽しい”会話”というのはセッションのように相手と噺を投げ合う事だろうとは想います。

まぁ、みなポジショントークというか、自分の立場を補強する論陣を張るものですから。この四コマに関しても、「つまらない」とされた側も逆にそういう人を「ライフステージが成長してないつまらない奴」と意趣返しをしたり。そうしたことに徒労感を覚え、自然と疎遠になっていくことは大いにありますね。今の時代はそれもそれでいいのかなとも。個人的には今まで付き合いを良くしても相手はそれを当然だと想うばかりで、これまで付き合い良くして譲っても好い結果を生んだことってそんなにないなと。

付き合わせない代わりに付き合わない。ヴォランタリーなアティチュードを尊重し、お互いが関心が合う処だけ会話を弾ませるというのがそれこそオトナの流儀なのだろうと想うし、今のコミュニケーション・システムではそれが可能となっている環境があると想います。


二人で一つになれちゃうことを気持ちいいと思ううちに 少しのズレも許せないセコい人間になってたよ - Love Phantom

勝手知ったる少ない仲間と敵だ味方だと騒いでる くだらなかったあの頃に戻りたい戻りたくない - Pleasure'98 人生の快楽

by wavesll | 2021-10-20 22:21 | 私信 | Comments(0)
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