
NHKBSPプレミアムシアターにてプッチーニの『蝶々夫人』のオペラ映画をみました。
クレジットはミレッラ・フレーニ(蝶々夫人)、クリスタ・ルートヴィヒ(スズキ)、プラシド・ドミンゴ(ピンカートン)、ロバート・カーンズ(シャープレス)ほか ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン 監督:ジャン・ピエール・ポネル
長崎を舞台に米国人のピンカートンが当時15歳の蝶々さんを口説いて惚れさせ性交して帰国し、結婚出来たと待ち続けていた蝶々夫人に訪れたのはピンカートンはもう米国で結婚していたという非情な報せだったという物語。
全体的に日本女性を嘗めているというか、日本人のそれも15歳を孕ませておいてちゃっかり本国で嫁をつくるという鬼畜ぶりに加え、日本人役も白人が演ずるし果ては畳に土足で踏むという敬意のない物語構造は今だと文化盗用だとアウトでしょう。
ただ日本も『舞姫』というクズ男文学がありますし、『テルマエ・ロマエ』も日本人キャストで映画化しているし、まぁ時代を遡及してまで発禁とかに持ってくのも違うだろうなとは想いました。
また音楽的には素晴らしいものが在り、着物を着たヴォーカリスト達がこれだけハイレベルな楽曲をオペラするというのはなかなか見応えがありました。