George and Ira Gershwin's Porgy and Bess- The complete 2002 Lincoln Center Production
星野源のおんがくこうろんという番組が前クールに放送されていて、EテレなのにJディラなんかも取り上げていて面白かったのですが、その中でガーシュインの回があって。
『ラプソディ・イン・ブルー』があまりにも有名なこの希代の米国人作曲家がオペラを、それも黒人たちがメインのオペラを作曲していたとは不勉強ながら初めて知りました。しかもそのタイトルが『Porgy and Bess』。マイルスってこれからか!
で、Youtubeで検索してみるとフル動画がみつかって。残念ながら英語字幕もなかったもので、聞き取りが出来なかったのですが、
Wikipediaであらすじを叩き込んで流してみていたのでした。
なんといっても白眉は冒頭で唄われる「Summer time」。「サマータイム」ってジャズのクラシックな感があったけど、元々はこのオペラのための楽曲だったのか!声楽家がオペラ的な高音で歌い上げる「Summer time」、素晴らしいものがありました。
脚が不自由なポギーと、恋多き女ベスによる人間ドラマ。いかにもモテなそうなポギーがこの物語を通じて力強く成長していく様はぐっとくるところがありました。また「Summer time」以外の楽曲も木琴がフィーチャーされていたりジャズ的でオペラ楽曲としては特色だらけで。
これは字幕付きでストーリーを味わってみたいなぁ。NHKBSPのプレミアムシアターで放送されることを願って。オペラとミュージカルを繋ぐ橋のようなこの作品、馥郁とした音楽の滋味がありました。