





Bunkamuraにてボテロ展をみてきました。
御年90歳になるコロンビアの巨匠、ボテロ。彼が編み出したふくよかな魔法はまさに大発明というか、人間だけでなく静物までも太ましくなるこのスタイルを確立したら何でもボテロ化できますねw さながら不思議の国に迷い込んだような感覚がありました。
会場に入るとまず最初に在るのが初期の作品
≪泣く女≫。ピカソ的にも感じる絵ですが、この時から手とか指のボリュームがスゴかったり。そして早くも”ボテロ流”をみせる
≪バリェーカスの少年(ベラスケスにならって)≫、≪庭で迷う少女≫、≪馬に乗る少女≫の三作はちょっと禍々しいというか、呪いがかかったような顔色の物凄く顔がでかい、2頭身くらいの子どもの画で。
そこから静物が並びます。≪パイナップル≫や≪オレンジ≫といった果物も膨れ上がって。そして
≪洋梨≫のHugeさ!まるで流れるブロンドのような皮に虫が食ったりしていて、その小技がこの巨大な画の巨大さをさらに引き立てていて!
そして
≪楽器≫も。ギターの穴がめっちゃ小さくてパンパンに膨れているように見えて。ラッパもぷっくりと膨れてるwさらに≪果物とビンのある静物≫では瓶も膨れていればバナナも膨らんでるし、布なんか布団みたいに綿入ってんじゃないかってくらいふっくらw≪室内≫ではスーツも椅子も太いw
そして≪黄色の花≫・≪青の花≫・≪赤の花≫の三点組はやはりまるであじさいとかのようにボリューミーに太ましくてw
そこから章が変わって「信仰の世界」
この展覧会で一枚選べといわれたらこの一枚、
≪コロンビアの聖母≫。ものすごいマッシヴな「聖母」が汗なのか涙なのかわからないのを流していて、幼子イエスもとにかく太っちょwさらにはバックの布を掲げる二人の天使もなんかちっちゃいおじさんみたいでwこれはこの大きさも含めてライフサイズで観れて好かったなぁw
≪キリスト≫は磔刑にあっているイエスですが、まるでガリガリガリクソンくらいガリガリというか太いwさらに
≪守護天使 は寝ているボテロにまるでスモウレスラーがボディスラム喰らわせようとしているみたいだw
さらに「ラテンアメリカの世界」の章へ。
≪大統領≫も太くて、なんか
『族長の秋』的なユーモアセンスを感じたり。≪バルコニーから落ちる女≫の派手目な下着に”もしかしたら事件に巻き込まれた娼婦かな?”とも。子だくさんな≪寡婦≫もそうですが、子どもたちも含めてフォルムが角がまるい立方体なんですよね。そこにはユーモアと共に悲哀が滲んで。
≪横顔の女≫の肌色のピンクさが色つや良くて。≪通り≫はまるで演劇性のある写真の様な構図。
≪夜≫の六体のデモンがまた小憎たらしくてかわいいw
≪バーレッスン中のバレリーナ≫は”こんなデヴが足上がらねぇだろ、人形の足の回転の仕方だw”と想ったりw ≪ピクニック≫のワキ毛がw
≪パーティーの終わり≫の乱交的な場面なのに全くエロくなく、とぼけたツラw ≪ヌーディスト・ビーチ≫もツラや目で笑ってしまうwボテロはあえて無表情に”人物を静物画のように”描いているそうです。≪結婚したて≫も奥さん逆バニーならぬヌード・ウェディングドレスなのにまるでエロくないもんなぁw
≪カーニヴァル≫の「マタドールの男と牡牛の面の黒人女」と「仮面舞踏会」の二作はまたラテンな雰囲気と言うかおかしみがいい感じ。そしてその中には哀愁もあったり。
そして次の章はドローイングと水彩で、またあっさり透き通った印象のボテロをみることができました。
さらに次の章は「サーカス」
≪高足のピエロ≫の下半身の長さにワキ毛にどっぷりした口元の紅w ≪赤ちゃんライオンと調教師≫も赤ちゃんの時点で鬣映えてて狛犬みたいだしw ≪象≫も右上の四角丸い女の面白さw ≪楽士たち≫の左下のお手上げな女の面白さw ≪サーカスの女と子ども≫もブクブク太っとるw
さして最後は『VERSIONS』という名画をボテロ流に描いたシリーズで。
≪ベラスケスにならって≫は二作あるのですが、原画の青が赤に変わっていたり。≪マリー・アントワネット(ヴィジェ・ルブランにならって)≫や≪ゴヤにならって≫はお婆さん化しとるw
≪クラーナハにならって≫はユディトがまぁ太ましくw
Versionsの後半のエリアは撮影もOKでした。
≪ピエロ・デラ・フランチェスカにならって(2枚組)≫



≪ホルバインにならって≫

≪アングルによるモワテシエ夫人にならって≫なんかオッサン化してるし胸毛w

≪モナ・リザの横顔≫

≪フォルナリーナ(ラファエロにならって)≫

≪ルーベンスと妻≫

≪アルノルフィーニ夫妻(ファン・エイクにならって)≫

いやー面白かったwさらに会場外にはボテロの彫刻≪小さな鳥≫がありました。