『OK牧場の決斗』、こっれは物のスゴいおっもしろい西部劇でした!『駅馬車』並!
”ガッツ石松の「OK牧場」の元ネタでもみておくか”くらいの気持ちでチェックしたのですが、これは最高に面白い快画でした!
この記事でどうしても物語のネタバレになってしまうので、どうかまだ見てない方は私を信じて、騙されたと思ってみてから読まれた方がいいかも。画像とYoutube動画を挟んでおくので、それで目隠ししてるうちに未見の方はこの記事は飛ばされてください。
OK牧場の決闘 (1957) フランキー・レイン
物語の始まりはフォート・グリフィンという小さな町で、「兄を殺した復讐だ」と挑まれたドクが逆に相手を殺って、それで町民からリンチに遭う処をあたまたま居合わせていた保安官ワイアット・アープが助けるというところから。
そしてドクの恋人ケイトが敵のリンゴーと移り気で極から極へ動いたり、ラスボスのアイク擁するクラントン兄弟や堕ちた保安官コットンなどとのOK牧場での最終決戦まで澱むことなくおっもしろく魅せる!
中でも”これはかっこいいなぁ!”と想ったのはピアス一味が馬群に乗って街を襲撃したシーンがまるで北斗の拳の「ヒャッハー」並みの大暴れでwまさに「狼藉者」って感じのアラクレでいい画でしたね~!
そして本作の最も魅力的なところはワイアット・アープとドクがバディの関係を深めていく姿。憎まれ口を言いあいながら、互いに親友というか”背中を預けられるのはこいつだけ”という信頼が醸成されていくのが本当に見事なストーリーテリングで。だからこそドクの病が酷くなった時の絶望の深さがビシビシと感じられて。
またアープ兄弟とクラントン兄弟の末っ子の悲劇が泣かせ所で。そこにワイアットとドクの恋愛模様と男の世界が入り混じり、奇跡のような西部劇が爆誕していて。いやーこれはほんと見て良かったなぁ!午前十時の映画祭で取り上げられたら絶対に駆け付けたいスゴ映画でした!
cf