Joyce with Mauricio Maestro - Natureza (produced, arranged & conducted by Claus Ogerman) (Bandcamp Link)
Tokyo Moonでエクスクルーシヴに11分超にも及ぶ「Feminina」がかかってからずっと待ち焦がれていたJoyceの『NATUREZA』が遂にリリースされて。
ジョイスがU.S.進出を考えていた際にNYにてドイツ人プロデューサーClaus Ogermanの元、Mauricio Maestro, Nana Vasconcelos, Tutty Moreno, Michael Brecker, Joe Farrell, Buster Williamsらとつくりあげた珠玉の一枚。「Feminina」は最初はこちらが早く出るはずですらあったと。
内容も「Feminina」以外も素晴らしすぎるクオリティで、これが当時リリースされていたら米国における70sブラジル音楽の顔が変わっていたかもしれません。ところが、Clausは英詩で再レコーディングしたものを出したい意向で、そこでの齟齬と、ジョイス自身が第三子を懐妊したことから『NATUREZA』はお蔵入りとなって。幻と化していたこの一枚がなんと半世紀近い時を越えてリリースされたのは感慨深すぎますね。
全編に渡り気持ちの良い風が吹き渡る、最高に心地の良いアルバム。Apple Musicでは全編聴けますし、Bandcampでも「Feminina」などの数曲は聴くことが出来ます。天高く馬肥ゆる秋の空にブラジルの風を吹き抜けさせるの、おすすめです。