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鉄道と美術の150年展@東京ステーションギャラリーにて河鍋暁斎《極楽行きの汽車》&不染鉄《山海図絵》そして旧新橋停車場@汐留&福沢一郎《天地創造》ステンドグラス@東京駅をみる

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先日の新橋ー横浜間の鉄道開業150周年に合わせてISEKADO 0mile postという新橋SL広場の0マイル標識近くで奇跡的に採集できた野生酵母をもとにつくった麦酒を飲んで、その後桜木町からJRに乗り汐留にある旧新橋停車場に行ってきて。

旧新橋停車場は今は資料館になっていて、陸蒸気(おかじょうき)と呼ばれた当時の汽車が描かれた浮世絵なんかもみれて、内部は撮影NGでしたが無料だし好かったです。

そして日を改めて訪れたのが東京ステーションギャラリーで開かれている「鉄道と美術の150年」展。これが意外にもスゴスゴい内容で。

お目当てが河鍋暁斎《極楽行きの汽車『地獄極楽めぐり』》(11/6まで展示)
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このパトロンの亡くなった娘さんのために描かれた画、一度見てみたかったんですよね。実物は絵本のように書籍に綴じられていて、極楽へ遊園地のライドのように連れて行ってくれる、お嬢さんに「怖くはないんだよ」とコミュニケートするような温かみがあってとても好かったです。

他にも勝海舟が描いた《蒸気車運転絵》という墨画や、鉄道が描かれた横浜浮世絵、さらには新橋ステンション(現 旧新橋停車場)が描かれたものや線路双六、菊池精二《ガード》のようなエネルギッシュな油絵もあったのですが、なんといっても深く知覚が吸い込まれたのは不染鉄《山海図絵(伊豆の追憶)》!

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まさかこれがあるとは!ライフサイズはかなり巨大な画で、下方のまるで畳のように波打つ海には魚介類が泳いでいて、画面中央には列車の姿が。里には人々もちらほらいて、そして上は白雪冠するまるで須弥山のような富士の頂き。

この深く吸い込まれる感覚は、まるで仏画というか宗教画をみるような精神性をみる私に与えてくれて。これは素晴らしかったなぁ。

東京駅の古い煉瓦がそのまま保存されている階段を降り、展示後半になるとこの150年の鉄道と歴史の関わりもみてとれて。

インフラであり補給線である鉄道事業は戦争と深い関係性を持たざるを得なくて。満鉄の「あじあ号」の写真や、戦中、終戦直後の東京駅を映した写真シリーズなどもあって。国家の歴史に振り回された数多の人生を想って。

そんな中でラストのパートは再び訪れた平和な時代に創られたArtたち。東京を地下鉄路線と皇居の図でミニマムにあらわした柳幸典《トーキョーダイヤグラム》や、そして再びの危機、311を受けて渋谷駅にゲリラ的に展示されたChim↑Pom《LEVEL7 feat.『明日の神話』》があったり、福沢一郎《天地創造(原画)》からつくられたステンドグラスは今、東京駅の京葉線の改札内にあって、展覧会が終わってからみにいきました。

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そして個人的にぐっときたのが出口通路に展示してある東京駅の建設デザイン案で。今のデザインは辰野金吾による洋風のドームを擁する建築ですが、ドイツ人技師のフランツ・バルツァーの案では和な風合いが色濃い案で、こちらになっていたらまた歴史が変わってきたのかもなぁとifに思いを馳せたりしました。

また戦争で壊れた東京駅のドームがなかったころの建築模型や、当初ドームを装飾していた十二支のレリーフの再現なんかも展示してあって、最近軽く鉄だったのでこちらも楽しむことが出来ました。

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by wavesll | 2022-11-02 12:00 | 展覧会 | Comments(0)
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