観音崎は横須賀美術館へ行ってきました。お目当てはスカジャン展。横須賀美術館15周年記念企画とのこと。個人的には
茅ヶ崎市美術館でのヴィンテージアロハシャツの魅力展と連なる好特集という印象。
さて、スカジャン展の中に入るとすぐにスカジャンを試着できるフォトスポットが。いいっすね!そもそもこの展覧会、スカジャンを着てくると割引で会場のスカジャン率高し!いい雰囲気。
さて、その内容は元々は日本を占領した米兵の日本土産としてつくられた「スーベニアジャケット」がスカジャンの源流。
スカジャン前の動きとして、米兵の衣服のカスタムの流儀で、セーラー服の後襟で隠れる部分に鷲を刺繍した「リバティステッチ」や袖の折り返しで普段見えないところに龍を刺繍した「リバティカフス」とか”イカすな~!”と想いました。
さて、スーベニアジャケットから横須賀・ドブ板通りにて「スカジャン」と呼ばれるようになったこのイカしたジャンパー、柄としては龍や虎といったアジアを代表するモチーフから、米国の象徴である鷲の他、日本列島が描かれたものや、ミリタリーの意匠や世界各地の米軍基地のご当地柄などなど。これらはテーラー東洋などの国産だったそうです。
さらにはキッズ向けのスカジャンや刺繍でなくプリントされたもの、更には大仏やブルドッグなどが刺繍されたオーダーメイド品までヴィンテージスカジャンがずらり!壮観でした。
また展示後半の現代のスカジャンコーナーは撮影可で。サッカー日本代表の伊東選手モデルのスカジャンや、大澤紀代美、nuico's DOLL STUDIO、田沼千春、OZAKI FUMINAといった現代作家の作品も。
個人的に興味深く聞いたのはスカジャンと群馬県桐生市の刺繍産業との関わり。地域的に富岡製糸場なんかとも関連しますし、衣服一つとっても日本の産業の歴史と連関してくるんだなぁと。
スカジャン展、楽しい展覧会でした。また常設展や谷内六郎館もみれるので中々良かったです◎N95をしていったのですが、スーベニアに2枚重ね用のスカジャン風マスクなんてあったら欲しかったなぁ。あと個人的には水兵的にセーラーをドラゴンカスタムして着てみたくなりましたw