Alice by Amir Hosseinpour and Jonathan Lunn, music by Philip Glass
フランスはストラスブールで上演されたラン国立歌劇場バレエの新作バレエ「アリス」。
『不思議の国のアリス』を基礎としながらも、冒頭からお婆さんになったアリスがピアノを弾いているとラビットに出逢ってカメラのレンズから不思議の国へ落ちて行ったり、あるいはルイス・キャロル自身が出てきたり、様々なメタ要素を内包しつつワンダーランドを魅せてくれて。
特に序盤の、舞台セットを上手く使って少女から女性、またはLGBTQ的男性まで変幻自在にアリスが入れ代わって変化していく演出なんかには痺れましたね。チェシャ猫役は日本人のダンサーだったり、赤の女王がまさかな配役だったり不思議世界にずっぽり。少女アリス、ウィスキー飲んじゃうしw
ただ結構セリフが普通にあったりしたのは”バレエなのにアリなんだ”とか思って。そこら辺も含め雰囲気がオペラ「オーランドー」に近しいものを感じたりもしましたね。様々な世界戦を行き来する不思議の国のアリス、楽しめました◎