国立近美で開かれている「重要文化財の秘密」展へ行ってきました。

なんと言っても目玉は40mにも及ぶ横山大観《生々流転》の全編展示!
深山幽谷から海へ大気へ抜けていく水の一生を描いたこの作品、鹿過す若草の山景から始まり
速見御舟≪翠苔緑芝≫のようなほっこりさがあったり。山深い中で人々の里暮らしがあるのはなんか
秩父鉄道の車窓を想い出すなあ。夏の清流には
鈴木其一≪夏秋渓流図屏風≫や
吉田博《渓流》のような趣を感じて。墨なのに青々とした山林は色があるよう。この水面の筆致の僅かな変化で全然異なった季節の表情を出すのは凄いなぁ、ここらへんには
福田平八郎《漣》へ連なってくる。白波に
北斎《富嶽百景》を感じ、季節は秋になり木々にぼやっと色がついて。そして冬を越え海に達したH2Oに龍昇る大気はぐるん!と氣になって。そして宙へ消えていく。素晴らしかった。
《生々流転》は撮影NGだったのですが、写真撮影可の作品も多くて。
久々にみた川合玉堂《行く春》も、今回は桜の綺麗さよりも川面の流水の表現に目を奪われて。水というのは変幻するなぁと。
橋本雅邦《白雲紅樹》

今村紫紅《近江八景》

黒田清輝《湖畔》

鈴木長吉《十二の鷹》


初代宮川香山《褐釉蟹貼付台付鉢》

三代清風与平《白磁蝶牡丹浮文大瓶》

コレクション展がまた素晴らしくて。
会田誠のサンプリング元の東山魁夷《道》やフジタに草間彌生に岡本太郎にパウル・クレーやピエール・ボナールにカンディンスキーも。また今村紫紅や新海竹太郎などの重文展をさらに深堀りした作品展示もあったり。さらにはキカイダーみたいな仲田定之助《首》にビースターズみたいな古沢岩美《プルトの娘》といったシュールレアリズムと特撮・漫画カルチャー感覚への地平の繋がりを感じさせる展示も。重文展は点数が少ないので、是非コレクション展もご覧になられるとよいですよ◎
東山魁夷《道》

片岡球子《渇行》

ピエール・ボナール《プロヴァンス風景》

ジョージア・オキーフ《タチアオイの白と緑ーペダーナル山の見える》

坂本繋二郎《水より上る馬》

桂ゆき《ゴンベとカラス》

草間彌生《無題》《女》《夜》《太陽》

瑛九《れいめい》

平福百穂《荒磯(ありそ)》

萬鉄五郎《太陽の麦畑》

藤島武二《匂い》

新海竹太郎《ゆあみ》

佐藤玄々(朝山)《動》

戸張孤雁《洞返り》

今村紫紅 「《熱国之巻》の半年前の香港・シンガポール・ベナン・ラングーン・コルカタ旅行画」

パウル・クレー《破壊と希望》
パウル・クレー《櫛をつけた魔女》

パウル・クレー《バウハウス展のための絵はがき”崇高な面”》

パウル・クレー《棘のある道化師》

ヨハネス・イッテン《若い女》

ヨハネス・イッテン《コンポジション》

ワシリー・カンディンスキー《全体》

福沢一郎《牛》

北脇昇《空港》

靉光《眼のある風景》

梅原龍三郎《長安街》

鶴田吾郎《神兵バレンバンに降下す》

丸木俊(赤松俊子)《解放され行く人間性》

伊藤憲治《「抽象と幻想 非写実絵画をどう理解するか」》

北代省三《モビール・オブジェ(回転する面による構成)》

山口勝弘《ヴィトリーヌ No.47(完全分析方法による風景画)》

古沢岩美《プルトの娘》

岡本太郎《夜明け》

荒川修作《作品》

工藤哲巳《あなたの偶像》

斎藤義重《反対象正方形 No.1, No.2》

土屋武《いきもの I》

草間彌生《天上よりの啓示》


村岡三郎《折れた酸素》

児玉靖枝《ambient light - sakura》

杉浦非水《非水百花譜》