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パリ・オペラ・コミック座『ミランダ』 シェイクスピア『テンペスト』を毒親という観点で解釈したスピンオフ後日談

Extraits de Miranda
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シェイクスピア最後の作品といわれる『テンペスト』。孤島で暮らす元ミラノ大公プロスペローとその可憐な娘ミランダ。プロスペローはその魔法の力で意のままに万物を操り仇敵に復讐する物語。

本作『ミランダ』は『テンペスト』をバックボーンとしながら、現代に舞台を移して、”プロスペローはミランダにとってはとんでもない毒親だったのでは?”という解釈で創られたネオ後日談。

なんとメインとなる舞台はミランダの葬儀の場で、まるで安藤忠雄「光の教会」のようなコンクリート打ちっぱなしの教会のセットの中でみなが参列する中、仮面をつけ銃で皆を脅しプロスペローを糾弾する一団が乱入し…!?という話。

音楽的な聴きどころはミランダの息子とミランダの母が歌う場面で、特に声変わり前のミランダの息子の透き通る歌声がなんとも綺麗でした。

シェイクスピアはオペラやバレエの題材になることは多いですが、こんなスピンオフまでつくられるとはまさに一般教養なのだなぁと。確かにミランダの身になったら17才の身で親の支配により結婚させられ身籠る羽目になるとか最悪ですよね。最近、古典作品の表現狩りみたいな話も多いですが、原典を変えるよりもこうして新作・スピンオフでアンサーする方が冴えたやり方だなぁと想いました。恥ずかしながら『テンペスト』読んでなかったので、早々にチェックすることに致しますw

by wavesll | 2023-04-30 15:50 | 舞台 | Comments(0)
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