このオペラ、エジプトを舞台とした物語で
あらすじはこちら。きっと中世の欧州人にとってエジプトは「異世界」であったのでしょうね。無論本物の当時のエジプト音楽は知る由もないのですが、モーツァルトが作曲した楽曲たちは壮麗で、今回の舞台ではこの後にモーツァルトが作曲した『魔笛』などの要素も挿入した音楽構成になっています。
そして何よりも演出の面白さ。”ブッ飛んでる”と言っても好いくらい凄い。物語の重要な要素である太陽神殿の神官を新エネルギー研究開発の徒として解釈し、「突然変異」とか、全体的にサイエンスフィクションなヴィジュアルで演出、さらには恋する二人の仲を連絡するのはスマホという、エジプト劇にしてこれをやるとはまさにオペラ的異世界モノ。筋自体はシンプルなので、存分にその演出と歌唱を楽しむことが出来ました。U-NEXT、オペラもたんまりあるとはやるな~◎