

リヒャルト・シュトラウスというとオペラ等で有名な作曲家で、私も
『ばらの騎士』とか
『エレクトラ』とか好きですが、そのオペラの経験も経て描かれた『アルプス交響曲』も素晴らしいですね。
シュトラウスが14歳の時にドイツ・アルプスのツークシュピッツェに向けて登山をしたときの体験が、この曲の元となっているそうですが、中でもアルプスで嵐の悪天候に遭うくだりで使われるなかなか見ない楽器に心惹かれて。
この円筒形のドラムを回して布のこすれる音で風雨を表す楽器は
ウインドマシンというそう。そして雷の音を金属の擦りで鳴らす楽器は
サンダーシートというそうで。この
「雷雨と嵐、下山」というパートでは大編成のオーケストラが縦横無尽に悪天を鳴らして。そんな中にSEのようにウィンドマシンとサンダーシートの雷風雨音が入るのがまた素晴らしいですね。面白かったです。